研究課題
基盤研究(B)
「中欧多民族帝国における地域・社団と議会主義的伝統に関する社会史的研究」は、中央ヨーロッパ(ここでは旧ポーランド王国、ハプスブルク帝国の領域を想定する)における政治的代表具現の社会的・文化的機能を総合的に検討した。その結果、近世的に存在した政治的正統の概念が、人民主権を基調とするナショナリズムの時代になっても、きわめて重要な機能を維持していたことが明らかにされた。中央ヨーロッパにおけるナショナリズムは、一極に収斂しないきわめて多層的・複合的構造を持っていたのである。プロイセン領ポーランドにおける議会代表、チェコ・ナショナリズムの文化的複層性、ハンガリー王国南部軍政国境地帯の地域意識、モラヴィアの領邦としての自立性、ハンガリー王国における国王戴冠儀礼といったテーマが個別研究として展開された。また、研究機関中に行われた国際シンポジウム、「ハプスブルク帝国における議会主義」で、総合的・理論的考察が整理された。
すべて 2009 2008 2007 2006 2005 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件) 図書 (9件) 備考 (1件)
歴史学研究 847号
ページ: 32-41
人文社会科学論叢 18巻
ページ: 57-72
Sbornik praci k sedesatym narozeninam prof. Jaroslava Panka
ページ: 908-910
東欧史研究 27号
ページ: 166-169
ページ: 145-149