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2005 年度 実績報告書

公権力の空間認識に係る近代歴史地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17320130
研究機関富山大学

研究代表者

山根 拓  富山大学, 人間発達科学部, 助教授 (30222376)

研究分担者 中西 僚太郎  千葉大学, 教育学部, 助教授 (70202215)
岡島 建  国士舘大学, 文学部, 助教授 (80242791)
河野 敬一  常磐大学, 人間科学部, 助教授 (70211894)
川崎 俊郎  福島工業高等専門学校, 助教授 (80290708)
天野 宏司  駿河台大学, 文化情報学部, 講師 (40383294)
キーワード近代日本 / 空間認識 / 公権力 / 地域形成 / 空間組織 / 国際比較 / 場所
研究概要

本年度は,今次科研の第1年目であり,研究代表者・分担者とも,「公権力の空間認識」を解明するための概念枠組の構築と,国内各地および海外(韓国,デンマーク)における現地調査・資料収集に多くの労力を費やした。年度中に2度の全体会合(8月:富山,1月:東京)を持ち,調査・分析の進捗状況を確認した。まだ公開できるまでの研究の蓄積には達していないが,次年度中には何らかの成果を提示したいと考えている。なお,今年度中に行われた調査の内容は次のようなものである。「明治初期公権力者の生涯空間履歴と国土開発構想との関連性」「地方官会議・帝国議会等での地域問題の表現」「初期近代都市におけるジャーナリストの地域描写」「デンマークにおける権力者の空間履歴」「近代農政担当者の空間認識」「近代日本国家権力の植民地空間認識」「交通政策者の空間認識」「地方権力の政治参画」「地方金融資本の空間認識」「エネルギー事業者の事業展開と空間認識」。これらは,地理学的視角すなわち「空間」や「場所」に注目して,公権力(者)の認識や振る舞いを説明することを目指しており,従来的な地域に関する統計資料や文書資料の収集・分析・解読のほかに,自伝・日誌・伝記・随筆などの個人誌(biography),議会の議事録・速記録,新聞雑誌記事のような非地理学的資料の収集やその地理学的解釈を重視している。現段階では,こうした非地理学的資料の調査検討が行われており,当時の公権力の地域観や空間的行動・活動の内容が徐々に解明されつつある。なお,調査や会合のための旅費(研究協力者への支払い分も含む)およびノート型パソコンのような分析用具の購入費,および近代期の動向を知る上で貴重な資料集(例えば『地方官会議資料集成』など)や書籍類の購入費などの目的経費に,本年度の補助金の多くを使用した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 近代後期における都市運河事業の展開-名古屋・大垣・岐阜の事例を中心に-2005

    • 著者名/発表者名
      岡島 建
    • 雑誌名

      交通史研究 58

      ページ: 25-42

  • [雑誌論文] 石油鉱業者とその所有鉱山からみた鉱業組織の空間的展開2005

    • 著者名/発表者名
      品田 光春
    • 雑誌名

      地理誌叢(日本大学地理学会) 47巻・1・2号

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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