研究課題/領域番号 |
17320132
|
研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
戸祭 由美夫 奈良女子大学, 文学部, 教授 (60032322)
|
研究分担者 |
出田 和久 奈良女子大学, 文学部, 教授 (40128335)
平井 松午 徳島大学, 総合科学部, 教授 (20156631)
小野寺 淳 茨城大学, 教育学部, 教授 (90204263)
米家 志乃布 (山田 志乃布) 法政大学, 文学部, 助教授 (30272735)
中西 和子 奈良女子大学, 文学部, 助手 (60379526)
|
キーワード | 絵図 / 古地図 / 陣屋 / 箱館奉行所 / 蝦夷地 / 幕末 / 地図学 / 地域貢献 |
研究概要 |
幕末、蝦夷地防備のため、幕府直轄の箱館奉行所や東北諸藩の陣屋が蝦夷地各地に建設され、それら囲郭に関して各種・多様な絵地図が作成された。かかる絵地図が函館市中央図書館や盛岡市中央公民館をはじめとする東北各地の図書館・博物館などに保存されていることに着目して、それら所蔵機関に赴いて絵地図の実物を調査し、相互の関係・系統を解明するとともに、かかる地図学・歴史地理学的な研究成果を地元で公開講演して地域貢献にも資すること、これが本研究の目的である。 この研究目的を達成するため、初年度(平成17年度)に引き続いて、本年度は4月に函館市中央図書館、5月に宮城県図書館と東北大学附属図書館、8月に弘前市立弘前図書館、9月に会津若松市立会津図書館、10月に弘前市立博物館と、研究対象とする幕末絵地図の所蔵機関に出張し、閲覧・写真撮影した。 そのうち、函館市中央図書館所蔵の絵地図19種51点について、専門業者による写真撮影を行い、デジタルデータ化した。 また、昨年度の調査成果の中間報告を5月の東北地理学会春季大会で、会津若松での調査成果の中間報告を11月の人文地理学会大会で、弘前での調査成果の中間報告を3月の日本地理学会春季大会で、それぞれ発表した。 さらに、秋田県公文書館、(財)致道博物館、八戸市立図書館、十和田市立新渡戸記念館の各機関と連絡を取り、その所蔵する幕末蝦夷地関係絵地図についての次年度調査の準備を進めている。
|