研究分担者 |
高木 博志 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (30202146)
淺野 敏久 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (00284125)
菊地 暁 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (80314277)
青木 隆浩 国立歴史民俗博物館, 研究部, 助教 (70353373)
才津 祐美子 福岡工業大学, 社会環境学部, 准教授 (40412613)
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研究概要 |
平成19年度は,研究最終年度として,地域社会における<景観>の資源化について,関連する学会等での発表を行なうとともに,研究報告書の編集を進めた。 1 関連学会等における発表……日本民俗学会第59回年会(10月7日,大谷大学)において分科会「景観と民俗学」を組織したほか,各自が関係する学会,研究会において景観,資源(化),地域/伝統文化等をテーマとする発表,コメンテイトやパネルの組織を行なった。 2 研究報告書の編集……上記分科会成果の取りまとめを一つの柱とし,その他歴史学,地理学,社会学の観点からの景観と文化に関する考察をもう一つの柱とする,研究報告書の編集を行なった。同報告書には,過去3年度に行なった巡検による景観資源化事例の報告も含め,平成20年5月に研究代表者の所属機関より発行予定である。 3 巡検による景観資源化事例の収集……奈良県橿原周辺の歴史的景観に関する整備,活用運動(7月),兵庫県旧家島町の産業景観の利活用(9月),岩手県一関市,平泉町の世界文化遺産登録ならびに重要文化的景観選定運動(10月),群馬県渡良瀬遊水池の水辺景観,栃木県宇都宮市大谷地区の産業景観の活用運動(12月),群馬県西部絹織物産業関連遺産の世界文化遺産登録運動(12月) 4 研究会開催……19年度における研究方針および日本民俗学会年次大会分科会に関する打ち合わせ(7月),同分科会に関する打ち合わせ(9月),最終報告書取りまとめに関する打ち合わせ(3月) これらを通じて,「現地事例の現状分析,歴史分析」「対応する政策,理念の再検討」という2つの側面からみた「文化と景観の問題」について,地域住民,地域社会の現状に即した考察をそれぞれが行なった。
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