研究課題/領域番号 |
17320139
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中谷 文美 岡山大学, 大学院・文化科学研究科, 助教授 (90288697)
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研究分担者 |
宇田川 妙子 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 助教授 (90211771)
石川 登 京都大学, 東南アジア研究所, 助教授 (50273503)
金野 美奈子 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (20346232)
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キーワード | 仕事概念 / ジェンダー / ワークスタイルの多様化 / 文化人類学 / オランダ:イタリア:マレーシア:ブルガリア |
研究概要 |
平成17年度は、平成17年6月、11月、平成18年3月の3回にわたって研究会を開催し、これまでの研究成果および今後の研究計画について発表・意見交換を行った。また、研究メンバーは各自の調査対象地において現地調査を実施した。 1 研究会での発表テーマ 第1回 本研究遂行にあたっての問題意識の共有、枠組みの説明、研究計画の確認 第2回 中谷文美 「仕事としての儀礼-バリ社会における儀礼労働の意味と変化のゆくえ」 石川登 「東マレーシア北部クムナ川流域社会におけるkerjaの諸相」 第3回 金野美奈子 「仕事世界をめぐる経験的・規範的ジェンダー分析の課題」 宇田川妙子 「イタリア社会における仕事/労働にかんする予備的考察」 2 各メンバーの調査・研究実施内容 中谷文美は、オランダにおいて、ワークシェアリングやパートタイム労働の均等待遇、労働時間調整の導入を始めとする労働慣行の変化をめぐって、学術文献、官公庁の資料、新聞・雑誌記事の検索・閲覧およびインタビューを実施した。宇田川妙子は、イタリアのローマおよびトレントにおいて労働界における第3セクターの役割やそこでの男女の労働状況をインタビューしたほか、より広範なイタリアの労働事情に関する文献調査・聞き取り調査を実施した。石川登は、マレーシアのサラワク州において、北部クムナ川流域社会における多様な生業従事者の労働観をめぐるフィールド調査を行った。金野美奈子は、日本における仕事世界のジェンダー分析にあたって必要な理論的考察およびデータの検討を行った。研究協力者の松前もゆるは、ブルガリアにおいて、ポスト社会主義期の男女の労働状況をめぐる調査を、とくに移動労働の問題を中心に実施した。
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