研究課題/領域番号 |
17320140
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研究機関 | 国学院大学 |
研究代表者 |
小川 直之 国学院大学, 文学部, 教授 (30265954)
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研究分担者 |
藤井 弘章 日本文化研究所, 講師 (00365511)
須永 敬 岐阜市立女子短期大学, 国際文化学科, 講師 (90390004)
長野 隆之 国学院大学, 文学部, 講師 (00407165)
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キーワード | 民俗学 / 民俗画像資料 / 民俗写真 / 民俗誌 / 折口信夫 / 坪井洋文 / 画像データベース / 折口博士記念古代研究所 |
研究概要 |
この研究は、折口博士記念古代研究所に所蔵されている折口博士民俗写真コレクション、坪井博士民俗写真のデジタル化とデータベース化を通じて、民俗画像資料のデータベースの内容と方法を体系化し、当該資料の情報化を進めるとともに、民俗学における画像資料の研究活用の有用性を明らかにすること、さらにこれらの過程で、民俗画像資料に関する若手研究者の育成を目的にしている。 この目的を達成するために平成18年度は、(1)坪井博士民俗写真のデジタル化と関連資料の目録化、(2)坪井博士民俗写真の現地調査、(3)折口博士民俗写真のデジタル化と現地調査、(4)科研費研究(1名)による画像資料を用いた民俗研究推進の4点が研究実績となる。また、研究推進のための民俗画像資料研究会を平成18年11月20日、平成19年2月28日に開催し、研究発表と討論を行った。 (1)では、博士による伊豆青ヶ島などでの調査ノート102冊のデータベース化を行い、写真資料との関連についての検証を開始した。坪井ノートには別に56冊の講義録・読書録があり、これらのデータベース化を行った。また、伊豆利島・大隅郡などでの調査カードを整理し、調査地ごとの目録を作成した。坪井博士による民俗写真はネガが1015本あり、このうちの3468コマのデジタル化を行った。(2)では岡山県真庭市勝山地区で坪井博士民俗写真の現地調査を実施し、民俗の地域研究への有効性を検証した。 (3)では折口博士記念古代研究所の移転作業で新たに折口博士民俗写真等のネガの存在が判明し、816点の焼付、147点のデジタル化を行った。また、折口民俗写真について、沖縄県那覇市と宮古島市で現地調査を実施し、撮影地などの特定を行った。(4)では國學院大學大学院文学研究科博士課程後期在籍者1名を科研費研究員に採用し、民俗写真の整理と民俗画像資料を用いた論文執筆を行わせるなどの成果をあげた。
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