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2006 年度 実績報告書

債権回収過程に関する法的規律の総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 17330017
研究機関東北大学

研究代表者

河上 正二  東北大学, 大学院法学研究科, 教授 (70152923)

研究分担者 石井 彦壽  東北大学, 大学院法学研究科, 教授 (10374878)
佐藤 裕一  東北大学, 大学院法学研究科, 教授 (10436066)
坂田 宏  東北大学, 大学院法学研究科, 教授 (40215637)
小粥 太郎  東北大学, 大学院法学研究科, 教授 (40247200)
菱田 雄郷  東北大学, 大学院法学研究科, 助教授 (90292812)
キーワード債権回収 / 担保 / 民事執行 / 民事保全 / 倒産
研究概要

債権回収に関連する諸法令が現実の債権回収過程にいかなるインパクトを与えているかを検証する,というのが本研究の目標である。本年度も前年度に引き続き,関係法令及び判例の変遷を正確に理解するという作業を行った。その成果の一部が後掲論文である。本年度は判例研究が中心となった。
後掲河上論文は,近時の裁判例について,融資段階,債権管理段階,回収段階毎に,下級審裁判例も視野に入れつつ,包括的に整理するものである。後掲坂田論文は,動産売買先取特権に基づく物上代位に関する一連の判例を要領よく検討するものである。後掲小粥(1)論文は,保証債務の管理に関して重要な意義を持つ,破産者の債務について免責後になお消滅時効の進行が観念できるか,という問題について,判例を素材にしつつ,免責の法的性質にまで立ち戻って検討を加えるものである。後掲菱田論文は,いかなる再生計画が「債権者の一般の利益に反する」のか,という問題につき,近時の裁判例を素材に「債権者の一般の利益」が,いわゆる清算価値保障原則以上のものを含意し得ることを確認するものである。
以上の作業に加えて,本年度には,債権回収に関する法的規律を理論的に分析する,という作業にも着手した。その一環として,2007年3月に,森田果・助教授をゲストスピーカーとして招き,ご報告いただいた。そこでは,一定の者が,他人の財産について優先的な権利を主張できる場合を横断的に概観した上で,かかる法的アレンジメントを,財産分離によるモニタリングの分担という観点から整理・分析するという斬新なアイディアが提示され,活発な議論がなされた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 概観(貸付・管理・回収)2006

    • 著者名/発表者名
      河上正二
    • 雑誌名

      金融法務事情 1780号

      ページ: 15-17

  • [雑誌論文] 動産売買の先取特権による物上代位と買主の破産2006

    • 著者名/発表者名
      坂田宏
    • 雑誌名

      別冊ジュリスト 184号

      ページ: 110-111

  • [雑誌論文] 免責の効力を受ける債権と消滅時効2006

    • 著者名/発表者名
      小粥太郎(小粥(1))
    • 雑誌名

      別冊ジュリスト 184号

      ページ: 162-163

  • [雑誌論文] 債務不履行の帰責事由2006

    • 著者名/発表者名
      小粥太郎(小粥(2))
    • 雑誌名

      ジュリスト 1318号

      ページ: 117-126

  • [雑誌論文] 債権者の一般の利益2006

    • 著者名/発表者名
      菱田雄郷
    • 雑誌名

      別冊ジュリスト 184号

      ページ: 166-167

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2021-08-25  

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