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2007 年度 実績報告書

消費者信用法の統合的研究-私法・監督法・市場法の観点から

研究課題

研究課題/領域番号 17330018
研究機関東京大学

研究代表者

神田 秀樹  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (90114454)

研究分担者 岩原 紳作  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (20107486)
山下 友信  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (10107485)
神作 裕之  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (70186162)
藤田 友敬  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (80209064)
キーワード消費者信用 / 資産流動化 / 個人信用情報 / 監督法 / EU
研究概要

消費者信用取引の適正化と消費者保護の観点から注目すべき内容を含むイギリス改正消費者信用法(平成19年4月施行)について,その施行および運用の実態を調査し,とくに実務に重要な影響を与えると考えられるガイダンスの内容について分析した。その過程で,イギリスにおいては,与信業者と販売店との関係を代理人ないし媒介者の責任法理を通じて規律する傾向が強いことが明らかになった。他方,日本法に関しては,平成18年成立した「貸金業の規制等に関する法律等の一部を改正する法律」が消費者信用法制全体に少なからず影響を与えるであろうという認識の下に,同法の背後にある立法事実を踏まえ,その内容と法制上の位置付けについて検討した。同法の下では,たとえば,個人信用情報機関についてその法的地位が明確化されるとともに,業界の自主規制が重視されるなど,市場法および監督法の観点から重要な展開が見られた。後者については,金融商品取引法の考え方とも通底しており,研究は同法にも及んだ。物品またはサービスの販売を伴う消費者信用販売の分野においては,そもそも,理論的に見て,物販,サービスの販売を伴う消費者信用取引の特殊性はどこにあるのかを検討し,たとえば既払金の返還といった特殊な問題があること,既払金の返還については,たとえば,与信業者の加盟店に対する一定の注意義務を課す監督法上の規律と,その違反に基づき私法上の効果を発生させるといった法律構成を含め,理論的に考えられるいくつかの法律構成を採り上げ,それぞれの利害得失について検討を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 割販法改正のゆくえ2008

    • 著者名/発表者名
      神作 裕之
    • 雑誌名

      消費者法ニュース 74号

      ページ: 213-214

  • [雑誌論文] 金融商品取引法の構造2007

    • 著者名/発表者名
      神田 秀樹
    • 雑誌名

      商事法務 1799号

      ページ: 38-51

  • [雑誌論文] 契約法の経済学.契約関係への最適投資のためのインセンティブ・メカニズム2007

    • 著者名/発表者名
      藤田 友敬
    • 雑誌名

      ソフトロー研究 11号

      ページ: 141-168

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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