研究課題/領域番号 |
17330021
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
出口 雅久 立命館大学, 法学部, 教授 (70237022)
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研究分担者 |
渡邊 惺之 立命館大学, 大学院・法務研究科, 教授 (30032593)
酒井 一 立命館大学, 大学院・法務研究科, 教授 (70248095)
中野 俊一郎 神戸大学, 大学院・法務研究科, 教授 (30180326)
橋本 聡 東海大学, 法学部, 助教授 (00246068)
田村 陽子 山形大学, 人文学部, 助教授 (60344777)
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キーワード | 民事訴訟法 / 法典化 / グローバル化 / 法曹養成 / ヨーロッパ民亊訴訟法 / 法整備支援 / 法の継受 / 法の伝播 |
研究概要 |
本研究は、平成16年度科学研究費基盤研究(C)課題番号16633002「国際訴訟法と法曹養成」で企画調査として開始し、平成17年度から四ヵ年の研究計画に基づいて本格的に開始したものである。「グローバル社会における民事手続法の継受と伝播」という統一テーマの下に、民事手続法の各分野における比較立法学的な見地から、とりわけ、アジア、EU、アメリカという主要な立法・法典化作業がグローバル社会の中で相互にどのように影響を与えているのかを探求するものである。まず、本年度4月初旬に研究代表者である出口雅久は、ポーランド・ワルシャワ大学法学部で開催されたドイツ国際訴訟法学会(ペーター・ゴットバルト理事長)に参加し、ヨーロッパ、とりわけ東ヨーロッパの新規EU加盟国の民事訴訟法研究者と接触し、新EU加盟国における民事訴訟法の法典化作業の現状について調査研究を行った。その際、モスクワ国立大学ディミトリー・マレシン教授およびブタペスト大学法学部イストバン・バルガ博士、さらには、5月には、ケルン大学法学部ハンス・プリュッティング教授(ドイツ民事訴訟法学会理事長)と京都で会談し、2006年9月の国際訴訟法学会でのドイツ側報告者として承諾していただき、報告テーマについて協議した。7月にはスロベニア・ルプリャア大学法学部ベスナ・リヤッベ教授をお招きし、EU新加盟国であるスロベニア民事訴訟法の現状についてご報告いただいた。7月末からは出口雅久が米国・シアトルにあるワシントン大学ロースクールを訪問し、トーマス・アンドリュウス教授とアメリカにおける民事手続法の現状について意見交換を行った。また、ベロニカ・テーラー教授とは、9月の国際訴訟法学会でのプリセッションにアメリカにおける法学教育についてご報告いただくようご依頼し、ご快諾を頂いた。また、現地では、日本法に造詣の深いクリストフ・ヘルム弁護士も訪問し、アメリカ訴訟法の運用状況について実務家の立場からご教示いただいた。さらに、9月初旬には、出口雅久がフランス・コルマー・キンツハイム・日本学研究所を訪問し、クライン所長と共同研究の可能性について協議した。また、ドイツ・ザーラント大学ヨーロッパ研究所前所長ゲオルグ・レス教授(元ヨーロッパ人権裁判所判事)と会談し、ヨーロッパ諸国における訴訟法の法典化作業について意見交換を行った。さらに、スイス・ジュネーブのヨーロッパ法曹会議に参加し、ヨーロッパ民事訴訟法の現状について意見交換を行った。9月末には、ウィーン・ブタペストで共同開催された国際訴訟法学会に参加し、東ヨーロッパにおける民事訴訟法の展開について資料収集を行い、多くの関係者と意見交換を行った。とりわけ、国際訴訟法学会のシュトルメ理事長、ゴットバルト事務局長ほか理事会のメンバーと協議し、2006年9月の国際訴訟法学会・京都大会の大会次第について説明し、報告者についても検討会を行った。報告者としては、イタリア、ブラジルなども追加することで理事会より大会次第が了承された。
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