研究課題/領域番号 |
17330021
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
出口 雅久 立命館大学, 法学部, 教授 (70237022)
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研究分担者 |
田村 陽子 立命館大学, 法学部, 准教授 (60344777)
小田 美佐子 立命館大学, 法学部, 准教授 (20388078)
中野 俊一郎 神戸大学, 大学院・法務研究科, 教授 (30180326)
橋本 聡 東海大学, 法学部, 教授 (00246068)
本間 学 朝日大学, 法学部, 講師 (80387464)
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キーワード | 民事訴訟法 / 継受と伝播 / 東欧の民事訴訟法 / EU法 / 法治国家主義 / 欧州人権条約 / アジアの民事訴訟法 / 法整備支援 |
研究概要 |
本研究の最終年度に当たる2008年度は、4月にドイツ・オスナブリュックにおいて開催されたドイツ法系民事訴訟法担当者会議においてハイデルベルク大学ブッカルト・ヘス教授、フィレンツェ大学レモ・カポニ教授、リュブリャナ大学アレッシュ・ガーリック教授、ビルニュウス大学ビタウタス・ネクロシュウス教授、ワルシャワ大学キャロル・バイツ教授等と協議し、2009年3月26日から28日まで「民事手続法の継受と伝播」というテーマで第二回の国際シンポジュウムを開催した。今回は、前回の2006年の国際訴訟法学会と共催で企画した国際シンポジュウムで採り扱えなかったリトアニア、ポーランド、スロベニアの東欧の三国と、イタリア、ドイツを含めて五ヶ国より将来日本との学術交流を担うであろう若手研究者を招聘し、在日欧州連合代表部、ドイツ学術交流会、大阪ゲーテインスティテュートのご援助も頂いて、「学術用語としてのドイツ語」をキーワードとして通訳を介在せずに、日本人研究者でドイツで研究した経験のある方々を招聘し、ドイツ語による国際シンポジュウムを企画したところ、全体で30名ほどの内外の民事訴訟法研究者が集まり、極めて有意義なドイツ語による研究会を開催することができた。今回の国際シンポジュウムの準備については、多くのドイツ留学を経験したことのある若手研究者にもご協力をお仰ぎ、参加者には事前に原文および翻訳を配信し、質問事項やコメントの準備をしたため、極めて効率の良い、中身のある良い議論を行なうことが可能となった。東欧諸国においてはEU民事訴訟法関連の国内法科に伴い、かなりのドイツ法の継受を経験しており、ドイツ法の東欧諸国における強い影響力については眼を見張るものがある。今回の国際シンポジュウムの企画によって、法律学においてはドイツ語による国際シンポジュウムが日本の法律学の発展のためにも極めて有効であることが改めて確認することができた。また、中国・北京および蘭州では日本民事訴訟法とドイツ民事訴訟法の中国民事訴訟法に対する影響について研究会を開催した。
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