研究課題/領域番号 |
17330029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
畑山 敏夫 佐賀大学, 経済学部, 教授 (10180887)
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研究分担者 |
丸山 仁 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (90239161)
小野 一 工学院大学, 共通課程, 講師 (80306894)
渡辺 博明 大阪府立大学, 総合科学部, 講師 (20308810)
清水 耕介 龍谷大学, 国際文化学部, 助教授 (70310703)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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キーワード | エコロジー / 緑の政党 / 環境政策 / 政権参加 |
研究概要 |
国内での研究会や海外調査を通じて、緑の政党の政権参加と環境政策を中心とした政策実現について活発な研究活動を共同で実施した。国内での研究会については、1年目に3回、2年目には2回の研究会を開催した。2人の研究チーム以外の講師の報告も含んで、当該研究テーマをめぐって活発な研究活動を展開した。海外調査については、初年度は、研究チームの全員が、ドイツ、フランス、スウェーデン、デンマークに赴き、緑の政党の政権参加について調査を実施した。2年目は、丸山を除く全員が、ドイツ、フランス、スウェーデン、デンマークに赴き、環境政策を中心とした政策実現の現実を調査してきた。その成果は、科研研究成果報告書として冊子にまとめることができた。その内容を簡単に紹介しておけば、丸山仁は、「持続可能性」をキーワードに環境政治の可能性を考察している。小野一は、ドイツ緑の党の政権参加の分析と総括を通じて、ドイツにおける政策実現を検証している。畑山敏夫は、フランス緑の党の「現実主義化」の延長線上に、自治体議会に焦点を当てて、政策実現の実態を分析している。渡辺博明は、スウェーデンにおける環境政党の議会戦略を中心に、社会民主党との関係の中で政策実現の経験を検証している。清水耕介は、ヨーロッパでの緑の政党の連携と政策実現の実態を分析している。以上のような報告書の内容に見られるように、2年間の研究活動によって、緑の政党のヨーロッパにおける多様な政権参加の経験が紹介され、先進国政治において緑の政党の果たしているユニークな役割についての分析が可能となった。
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