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2007 年度 実績報告書

英国におけるフィランスロピーの思想と運動の実証的研究:19〜20世紀初頭を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 17330044
研究機関九州産業大学

研究代表者

岡村 東洋光  九州産業大学, 経済学部, 教授 (50108627)

研究分担者 山本 通  神奈川大学, 経済学部, 教授 (20102220)
高田 実  九州国際大学, 経済学部, 教授 (70216662)
光永 雅明  神戸市外国語大学, 外国学研究所, 准教授 (20229743)
金澤 周作  川村学園女子大学, 文学部, 准教授 (70337757)
キーワードフィランスロピー / 相互扶助 / セーフティネット / 社会福祉 / 社会史
研究概要

最終的な研究報告書を作成した。すなわち,英国社会は,ミースのオープン、スペース論に見られるような,上流階級を中心とする伝統的なチャリティの他,5%フィランスロピー活動やシーホームのような新興のミドル、クラスによる固有のフィランスロピー,そして,NDFS(全国預金友愛組合)のような,労働者階級による相互扶助を含む,多様で重層的な構造を持ったボランタリーなセーフティネットによって支えられた社会であることを,歴史的に,かつ実証的に明らかにした。それらの規模は,思いの外大きなものであった。そして,フィランスロピー活動と制度は,単に過去の歴史的な遺物ではなく,現在においても機能しており,わが国の未来社会のあり方について有意義な示唆を与える仕組みであることを提唱している。
構成は以下の通り;序章(岡村):研究経過と概要。第1章(金澤)「慈善信託法(1853年)の長い制定過程-チャリティにみるイギリスの自由と規律-」。第2章(光永)「フィランスロピ活動と王室-ミース卿によるオープン、スペースの整備を題材に-」。第3章(岡村)「5%フィランスロピー活動の意義と限界-ウォーターロウと工業階級住宅改良首都協会を中心に-」。第4章(山本)「英国の住宅問題におけるフィランスロピーと国家福祉-B、シーボーム、ラウントリーの活動を中心に-」。第5章(高田)「全国預金友愛組合と老齢年金-第一次大戦前イギリスにおける相互扶助の変質と国家福祉の登場-」。終章(岡村):総括。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 近代イギリスにおける貧者の手紙-公的救貧、チャリティ、共同体2008

    • 著者名/発表者名
      金澤 周作
    • 雑誌名

      関学西洋史論集(関西学院大学) 31

      ページ: 3-9

  • [雑誌論文] George Peabodyに関するノート(研究ノート)2008

    • 著者名/発表者名
      岡村東 洋光
    • 雑誌名

      エコノミクス(九州産業大学) 12-4

      ページ: 109-118

  • [雑誌論文] 都市住民にとっての自然…19世紀末のイギリスにおけるミース伯爵のオープン・スペース論に関する一考察2007

    • 著者名/発表者名
      光永 雅明
    • 雑誌名

      神戸市外国語大学研究年報 44

      ページ: 25-129

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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