研究課題/領域番号 |
17330047
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
山田 光男 中京大学, 経済学部, 教授 (00126913)
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研究分担者 |
白井 正敏 中京大学, 経済学部, 教授 (30121396)
中山 惠子 中京大学, 経済学部, 教授 (90207944)
木下 宗七 椙山女学園大学, 現代マネジメント学部, 教授 (70022457)
尾崎 タイヨ 京都学園大学, 経済学部, 教授 (00160846)
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キーワード | 産業連関表 / 技術移転 / 地球環境問題 / 多部門モデル / 貿易連関 / CDM / 水資源 / 環境保全 |
研究概要 |
地球環境問題のひとつである温暖化ガス排出削減は経済活動やエネルギー消費と密接に関係する。この研究は東アジアを対象とした多部門経済モデルを分析用具とした理論的、実証的、政策的研究を目的としている。 研究は4つの柱からなる。第1は直接投資の研究である。直接投資のマクロ的影響分析を行い、東アジア各国経済パーフォマンスと直接投資の関連を実証的に分析した(尾崎)。製造業が活発な愛知県に焦点を当て、「愛知県内企業の海外事業活動」調査に基づいて、自動車関連企業を中心とした海外立地の特徴を明らかにした(木下)。愛知県企業の中国沿海地域への進出を鑑み、日中地域間産業連関表を推計し、電気産業や輸送産業の海外生産の影響分析を行った(山田)。 第2は貿易構造の研究である。貿易構造の変化の要因を価格面から実証的に分析した。主要国の部門別輸出物価指数を用いて、輸出物価の決定様式、特にその時系列変動に見られる共通性と個別性の相対的重要性を統計的に分析した(木下)。また、港湾施設ストックを含めた一般均衡モデルを構築し、社会的余剰を最大にする最適投資分析を行った(白井・中山)。 第3には、経済・エネルギー・環境(E3)の研究である。エネルギー部門を含んだマクロ経済モデル分析を行うため、既開発のアジアリンクモデルの貿易分野を発展させ、特にエネルギー関連のシミュレーション分析が可能になるようモデルの拡張に取り組んでいる(尾崎)。また、日中韓多部門計量経済モデル分析について、韓国モデルのデータおよびモデル開発を進めつつ、日中連結多部門計量経済モデルによる発電部門の技術移転と炭素税導入の経済波及効果分析をまとめた(山田)。 第4は、水資源と環境政策に関する研究である。森林保全は地球環境問題の観点からも重要である。森林涵養を水資源との関係としてとらえ、基金方式と森林環境税の相違を最適化問題から考察した。(中山・白井・山田)。
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