研究課題/領域番号 |
17330065
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
丸谷 れい史 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (60030673)
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研究分担者 |
福田 亘 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (00030669)
足立 正樹 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (90068263)
永合 位行 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (40218037)
藤岡 秀英 神戸大学, 経済学研究科, 助教授 (30252753)
鈴木 純 神戸大学, 経済学研究科, 助教授 (40283858)
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キーワード | サード・エコノミー / 少子化 / 高齢社会 / 福祉社会 / 社会保障 / コミュニティ / 市場主義 |
研究概要 |
昨年度までの研究を一層発展させ、経済基盤変化との関連においてサード・エコノミーの役割と機能がいかなる変化を遂げつつあるのかを研究した。経済基盤の変化、とりわけグローバル化と少子高齢化におけるサード・エコノミーの機能と役割について経済・社会政策論ならびに経済体制論の側面から原理的に明らかにすること、経済基盤変化のもとでのサード・エコノミーの個別主体の機能と役割についての分析を行うこと、各国におけるサード・エコノミーの具体的展開についての国際比較分析を行うことを通じて、サード・エコノミーを組み込んだ新しい経済社会秩序の構築に関する経済政策論的な含意の導出に努めた。 個別の研究成果の概要を、以下に、本研究の研究領域別に示す。 「(A)経済基盤変化における機能分析研究」として、市場主義の潮流に対する分析(「グローバル化WG」)、および少子高齢社会における福祉社会の展望に関する分析(「少子高齢化WG」)を成果とした。「(B)サード・エコノミーの国際比較研究」として、ドイツの社会保障改革に関する分析(「欧米WG」)、日本の地域社会におけるコミュニティ形成に関する分析(「日本・アジアWG」)が行われた。また、サード・エコノミーに関連する個別経済主体の理論的・方法論的分析として、生活協同組合の評価方法について、およびNPOとコミュニティ内労働に関する分析を行った。 これらの研究を通じて、サード・エコノミーを組み込んだ経済秩序に関する、経済体制論的認識の方法と、経済政策論的意義の研究上の焦点が定まりつつある。
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