研究課題/領域番号 |
17330077
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
橘川 武郎 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (20161507)
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研究分担者 |
長谷川 信 青山学院大学, 経営学部, 教授 (40144050)
平沢 照雄 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (70218775)
松村 敏弘 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (70263324)
橋野 知子 神戸大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (30305411)
高岡 美佳 立教大学, 経営学部, 准教授 (10316002)
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キーワード | 経済史 / 経済政策 / 経済学 / 経済事情 / 日本史 / 規制 / 経営史 / 企業 |
研究概要 |
平成19年度は、課題番号17330077基盤研究(B)「規制の経済史的研究-産業発展をめぐる企業と政府-」の最終年度にあたった。したがって、研究活動の重点を3年間の研究の成果をとりまとめることにおき、(1)研究成果報告書に掲載する成果論文に関する相互検討研究会の開催、(2)研究成果報告書の刊行、の2つを中心に活動を進めた。 このうち(1)については、(1)平成19年9月28日、(2)同10月26日、(3)同11月30日、(4)同12月21日、の4回にわたって研究会を開催し、(1)で全体的な打合せを行ったのち、(2)では橘川武郎・佐々木弾・大島久幸・齊藤直が、(3)では平本厚・平沢照雄・橋野知子・板垣暁が、(4)では長谷川信・松村敏弘・高岡美佳・中林真幸が、それぞれ報告を行った。(2)については、xii+270頁、総論+全12章の研究成果報告書を、平成20年3月に刊行した。 この研究成果報告書の各章は、19世紀後半の生糸貿易(1章、中林真幸執筆、以下同様)、明治期の鉄道業(2章、中村尚史)、第1次世界大戦期の染料工業(3章、橋野知子)、1920〜30年代のラジオ受信機工業(4章、平本厚)、戦前から戦後にかけての港湾運送業(5章、大島久幸)、1950〜60年代のクリスマス電球工業(6章、平沢照雄)、1960年前後の損害保険業(7章、齋藤直)、1960〜70年代の自動車排ガス規制(8章、板垣暁)、戦後復興期〜1980年代の重電機工業(9章、長谷川信)、1950年代後半から今日にかけての原子力発電(10章、橘川武郎)、1980年代後半から今日にかけてのネットワーク型公益事業をめぐる規制改革(11章、松村敏弘)、経済規制に関する理論研究の動向(12章、佐々木弾)を、検討対象としている。この報告書には、長期間にわたり多様な産業を分析する、実証研究と理論研究を結合する、という本研究の特徴が、如実に反映されている。
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