研究課題/領域番号 |
17330079
|
研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
齋藤 憲 専修大学, 経営学部, 教授 (10195985)
|
研究分担者 |
池上 和夫 神奈川大学, 経営学部, 教授 (90102219)
石井 寛治 東京経済大学, 経営学部, 教授 (20012122)
伊藤 正直 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70107499)
植田 欣次 創価大学, 経営学部, 教授 (40232748)
粕谷 誠 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40211841)
|
キーワード | 金融論 / 経営学 / 経済史 / 思想史 / 日本史 |
研究概要 |
1.平19年8月29日、30日の2日間をかけて、全国地方銀行協会地方銀行研修所で夏期合宿を開催し、プロジェクト参加者の研究経過報告、並びに成果報告書に向けて進捗状態などについて各員から報告を受けた。進捗状況にばらつきが見られるが、12月に予定している冬合宿までに文章化ができるよう努力することで合意した。 2.同年12月22日、23日に専修大学箱根セミナーハウスで冬合宿を開催し、12月末日をもって論文を提出すること、未だ不十分な場合、再度調査を続けて、遅くとも1月末日には論文を提出すること、それでも不十分と考える場合は齋藤まで申し出ることが合意された。 3.最終年であることもあって多数の成果が記録され、学会などの発表が15本、論文が15本、著書は共編著や監修まで含めれば4冊の多きに上った(そのうちの一部を裏面に掲載)。毎月全国地方銀行協会で研究会を開催しているが、そこで報告されたプロジェクト関連を示すと、杉山和雄(研究協力者)「大都市地銀の金融政策-東京相和銀行と長田庄-」(4月)、小川功「大正期破綻銀行のリスク選好と『虚業家』(続)-共栄貯金銀行、佐賀貯蓄銀行などのビジネス・モデルの虚構性をめぐって-」(8月)、黒羽雅子「新プロジェクト『金融ビジネス・モデルの変遷』研究に関する海外調査報告」(10月)、邉英治「第八十五銀行の金融ビジネス・モデル-1900〜1935年-」(11月)、齋藤壽彦「八木慶和著・齋藤壽彦監修『日本銀行総裁結城豊太郎-書簡に見るその半生-』に関連して」(平成20年2月)などであった。また学会での報告もあり、白鳥圭志「高度成長期における北海道拓殖の都市銀行化過程」(経営史学会全国大会自由論題報告、10月)、小川功「"虚業家"による生保乗取と防衛側のリスク管理-中央生命対田中猪作の事例を中心にして-」(日本保険学会昭和19年度大会自由論題報告、10月)など6本あった。 4.その一方で、ビジネス・モデルと名を打って銀行経営の奥まで踏み込むことを課題とした結果、資料不足に直面する場合もあった。歴史学研究においてはやむをえないことであるが、残念でもあった。
|