研究課題/領域番号 |
17330084
|
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
松井 美樹 横浜国立大学, 大学院・国際社会科学研究科, 教授 (70173789)
|
研究分担者 |
佐藤 修 東京経済大学, 経営学部, 教授 (50170725)
北中 英明 拓殖大学, 商学部, 助教授 (20297089)
|
キーワード | 生産システム / 製造業 / 実証研究 / 国際比較 / オペレーション戦略 / 品質管理 / ジャスト・イン・タイム生産 |
研究概要 |
それぞれの専門分野で手分けをし、製造企業経営のポイントとなる要因に関する既存文献を精読し、先進的製造企業のヒアリング調査を実施して、これまで用いられてきた枠組みに追加、修正を加えた。新たな分析枠組みに基づいて、具体的な英語版質問票を設計し、各国での事前調査の結果を踏まえて修正の後、1企業当たり20名程度の英語版質問票を確定し、これを日本語に翻訳した。機械、電気機器、自動車産業の高業績企業と無作為抽出した製造事業所に対して、調査協力依頼を行い、3業種合わせて35社からの協力を得ることができた。各企業における製造事業所調査が終了した後、質問票を引き取り、データの入力、逆尺度の順尺度への変換、入力データのクリーニングを行った。 データ分析の準備段階として、個人レベルのデータベースを用いて測定尺度の構成に関して信頼性と妥当性の検討を行い、各測定尺度に組み入れるべき質問項目を決定し、さらに、同一質問に対する複数の回答者の回答を平均して、事業所レベルのデータベースを構築し、各質問項目の基本統計量を計算するとともに、オペレーションズ・マネジメント領域に対応するスーパー尺度を構成した。これらの成果を踏まえて、調査対象となった製造事業所へのフィードバック・レポートを作成し、各事業所を訪問して説明を行うとともに、可能な限り工場見学も実施した。 本研究を推進するために研究会を定期的に開催し、研究者によるセミナーも数回開催した。国内外で開催される研究集会にも参加し、企業における先進的事例、先端的研究について情報収集すると同時に、本研究プロジェクトの取り組みについて第18回International Conference of Production ResearchやDecision Sciences Instituteの年次大会等で研究発表を行い、18年度以降の研究を進める際に有益なコメントを得ることができた。国際的な打ち合わせはDecision Sciences Instituteの年次大会の際に行った。本格的な実証分析は18年度以降となるが、すでに事前分析の結果を取り纏め、18年度に開催される国際学会等への投稿も行った。
|