研究課題/領域番号 |
17330090
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研究機関 | 東京経済大学 |
研究代表者 |
加藤 みどり 東京経済大学, 経営学部, 助教授 (50328986)
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研究分担者 |
寺本 義也 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (30062178)
神田 良 明治学院大学, 経済学部, 教授 (90153030)
高井 透 日本大学, 商学部, 教授 (60255247)
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キーワード | MOT / 人材育成 / 知識ネットワーク / 資源ネットワーク / レバレッジコンピテンシー / エンジニアコンピテンシー |
研究概要 |
本年度の研究実績は、下記の3点に大別される。 1.事例の追加および産業ごとの特徴の見直し 化学産業を中心に、追加聞き取り調査を行った。これにより、優れた技術者を育成する要因として、経験にとらわれすぎないことを挙げる回答者が多いことが明らかになった。また、回答者の約半数が、入社後かなり早い段階で非常に大きな成果を挙げていた。自動車・エレクトロニクス産業における回答者と比較すると、特に前者は研究開発フェーズが異なる複数の技術者から共通して挙げられたことより、1つの発明に事業の成否が影響を受けやすい、いわゆる素材型産業の特徴であろう。また、回答者の多くが現在40-50歳代であり、競争・育成環境の偏りには注意が必要である。 2.理論の精緻化 成果を挙げた技術者は時に既存の組織を超えて独自のネットワークを構築し、その際、組織に働きかけ組織を巧みに利用して力を引き出す能力(レバレッジ能力)が有効に働く。筆者らはこれをエンジニアコンピテンシーモデルとして提出したが、上記聞き取り調査から得られた知見は、同モデルを支持するものであった。彼らが構築するものとして、人的、知識、および資源ネットワークが挙げられる。従って、ダイナミックなナレッジネットワーク(Rosenkopf)およびResource Based Viewの観点からも、同モデルを検討した。 3.先行研究調査(追加) 文化的差異が日米企業のマネジメントの差異をもたらすとする1980年代の一連の先行研究を調査したが、技術マネジメントや技術者教育と文化的差異はあまり関連がないというのが最近の議論である。しかし、実際の技術者教育やマネジメントには日米の差があるので、あくまで日本企業的文脈に沿って解析する視点は重要との結論を得た。
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