研究課題/領域番号 |
17330091
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高橋 淑郎 日本大学, 商学部, 教授 (00211342)
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研究分担者 |
高橋 史安 日本大学, 商学部, 教授 (90120500)
白神 誠 日本大学, 薬学部, 教授 (00339243)
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キーワード | バランスト・スコアカード / 経営成果 / 病院 / 経営への寄与 / 有効性 |
研究概要 |
わが国の病院で、バランスト・スコアカード(BSC)を導入していると事前のアンケート調査で回答した病院へ、詳細なアンケートを約180施設に発送し、約90の施設から回答を得た。「約」という意味は、統一施設内から部署や役職の違いで複数回答して頂いた施設があるからである。まず、1施設1アンケートで集計し、その後、同一施設内の祝種別アンケートの分析をおこなった。全体集計では、その集計を単純集計、クロス集計をもとに、現在、詳細に分析し、その結果をまとめている。 このアンケート作成に当たっては、BSCを導入しているといっても、どの程度なのか。運用できているのかなど様々な課題を、事前調査病院のアンケートとヒアリングで詳細に検討したうえで、設問とスケールを決定していった。 経営におけるBSCの有効性をどのように表現できるいかが、本研究の最も大きな課題であるが、アンケートとインタビューから、バランスト・スコアカードが医療施設で応用されている病院での病院経営成果を表現できるようなった。 特に、バランスト・スコアカードの利用に関して、病院を取り巻く環境の変化以外に、病院のトップの熱意の変化や経営陣の交代などによる病院でのバランスト・スコアカードへの意識の違いが、経営の成果にも反映することもわかった。同時に、医師や看護師と事務職とのバランスト・スコアカード利用形態、利用方法への意識の相違も明らかになり、それが最終的に、経営成果への影響もあることが分かった。
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