研究課題/領域番号 |
17330094
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
大木 裕子 京都産業大学, 経営学部, 助教授 (80350685)
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研究分担者 |
小松 陽一 関西大学, 総合情報学部, 教授 (10068140)
古賀 広志 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (20258312)
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キーワード | 弦楽器工房 / クレモナ / ストラディバリ / 情報伝達 / 職人 / 産業集積 |
研究概要 |
1.クレモナの弦楽器製作の歴史についての整理 イタリアの歴史、イタリア・ルネッサンス、ギルド、産業集積、職人の観点から資料を収集し、クレモナの弦楽器製作についての基礎的知識を得ると共に、信頼性の高い資料から、歴史的史実を整理した。 2.クレモナでの現地調査 (1)古文書の収集 クレモナの国立資料館にて、アマティ、ストラディバリ、グァルネリなど黄金期のヴァイオリン製作者についての資料を収集した。 (2)現代の巨匠へのインタビュー 現在クレモナにおいて2大巨匠と言われるモラッシー氏とビソロッティ氏へのインタビューから、ヴァイオリン製作の歴史と現状について把握すると共に、職人、芸術としてのコミュニケーション・ネットワークについて情報収集を行った。 (3)クレモナにおける日本人弦楽器製作者へのインタビュー クレモナには多くのヴァイオリン製作を営む日本人が在留し、工房を構えて、或いは弟子として修行を行っている。日本人製作者へのインタビューから、職人としての背景及び何故クレモナでヴァイオリン製作を続けているのか、という点について追求した。 (4)ストラディバリ博物館での情報収集 ストラディバリ博物館には、数多くのストラディバリの作品が置かれており、ストラディバリの生涯や、当時の工具などについて情報収集することが可能であった。 (5)クレモナ・ブックス クレモナ・ブックスはクレモナの出版社で、音楽関連図書を多く扱っている。16-18世紀のヴァイオリン製作の資料を収集することができた。 3.フィレンツェでの現地調査 クレモナのヴァイオリン製作者はフィレンツェにも波及している。フィレンツェの弦楽器製作者へのインタビューより、クレモナの現状を外部から観察した。
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