研究課題
本研究は、消費者のエコロジー関与の醸成・育成するための環境コミュニケーションの方法を明らかにし、より具体的かつ実務で適用可能な環境コミュニケーションを設計・提示することを目的とする。具体的には(1)消費者の生活行動の背後にある価値とエコロジー意識や行動との関係の解明、(2)エコロジー意識や行動を醸成および育成するための環境コミュニケーションの設計、(3)環境コミュニケーションの短期効果の分析、(4)環境コミュニケーションの累積効果と磨耗効果の分析、(5)環境保全型ライフスタイルの促進と定着のための環境コミュニケーション戦略の提案から構成される。本年度は、消費者のエコロジー行動の背後にある価値観を捉えることを目的として、昨年度に開発した尺度を用いて消費者の価値観とライフスタイルを測定した。その結果、Ray & Anderson(2000)、および、ヨーロッパ諸国での国際比較調査結果同様、cultural creatives層が日本にも存在すること、環境保全志向だけでなく、自己啓発志向やフェミニズムといった価値観が、エコロジー行動や社会的責任行動の受容性を高めること等が確認された。これらの知見を踏まえて、消費者のごみ減量行動、省エネ・省資源行動、環境配慮型野菜の選択行動等への関心や実践度を高めるための具体的な環境コミュニケーションの設計を行い、実際にフィールド調査を行って、コミュニケーション方法の妥当性を検討すると共に、短期的な効果を分析した。
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イノベーション・マネジメント No.4
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