• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

次世代管理会計のフレームワーク及びそのグローバル適用の理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17330102
研究機関福井県立大学

研究代表者

上總 康行  福井県立大学, 経済学部, 教授 (20121494)

研究分担者 水野 一郎  関西大学, 商学部, 教授 (70174034)
水島 多美也  中村学園大学, 経営経済学部, 准教授 (80299693)
澤邉 紀生  京都大学, 経営管理大学院・, 教授 (80278481)
丸田 起大  九州大学, 経済学研究科, 准教授 (70325588)
堀井 悟志  愛知産業大学, 経営学部, 講師 (50387867)
キーワード次世代管理会計 / 投資経済計算 / 回収期間法 / 割引回収期間法 / 臨床的知識 / 科学的知識 / 実践的知識 / ケーススタディ
研究概要

前年度に提示した次世代管理会計の特徴に対応する形で,日本企業における管理会計実践の調査を行った。日本企業においては,投資経済計算の方法として,回収期間法が利用されており,貨幣の時間価値を考慮しないとされていることから理論的には劣っているとされているが,実際には新日本製鐵株式会社で利用されている回収期間法が貨幣の時間価値を考慮した割引回収期間法であることが明らかになった。また,次世代管理会計研究を進めるうえで,実践的知識と科学的知識を結びつける臨床的知識の蓄積が重要であるが,その一研究方法としてケーススタディの意義について検討を行った。まず,ケーススタディは4つの類型(先端ケース,バリエーション増大ケース,反証ケース,パラダイム的ケース)に分類可能であり,複雑な現象を理解するためのツールとしての価値を持っており,ケースの持つ鮮明さが実務家への重要な洞察の伝達方法を改善しながら,理論的課題を劇的に表現することもある。そして,特定のコンテキストにおける実例を調査することにより,実務家の学習訓練や,ひいては実践智の確立へ向けた貢献を果たすことができることを明らかにした。さらに,ケーススタディに対する,その科学性や有効性についていくつかの懸念が示されているが,それらは5つの誤解(ケーススタディは科学的知識を得るための前提段階である,無-理論的,理論に都合の良いケース,再現性の低さ,無-一般化可能性)としてまとめることができ,ケーススタディの妥当性を損なうものではないことを明らかにした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] GMと京セラの管理会計比較研究2008

    • 著者名/発表者名
      上總康行
    • 雑誌名

      立教経済学研究 61-4

      ページ: 1-25

  • [雑誌論文] 新日本製鐵株式会社における設備投資管理-割引回収期間に基づく投資経済計算2008

    • 著者名/発表者名
      上總康行・堀井悟志
    • 雑誌名

      企業会計 60-2

      ページ: 121-128

  • [雑誌論文] アクティビティ会計における時間の研究-可能性と限界-2008

    • 著者名/発表者名
      水島多美也
    • 雑誌名

      中村学園大学・中村学園大学短期大学部研究紀要 40

      ページ: 165-171

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 管理会計におけるケーススタディ研究の意義2008

    • 著者名/発表者名
      澤邉紀生, David J. Cooper, Wayne Morgan
    • 雑誌名

      メルコ管理会計研究 1

      ページ: 3-20

  • [雑誌論文] 付加価値管理会計の展開-京セラアメーバー経営を中心として-2008

    • 著者名/発表者名
      水野一郎
    • 雑誌名

      會計 173-2

      ページ: 84-94

  • [雑誌論文] 日本企業の中国進出の動向と課題2008

    • 著者名/発表者名
      水野一郎
    • 雑誌名

      セミナー年報2007 2007

      ページ: 143-155

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi