研究概要 |
本年度は研究初年度であるので、各研究機関において定例的に会合をしつつ、かつ理論的な研究を中心として報告会などを行い、その成果として松村は、「ムラとともに環境創造を考える-実践としての生活環境主義再考」『【年報】村落社会研究』41集(農文協・2005)を発表し、呉羽は「アルプス諸国における日本人観光客の特性」『人文地理学研究』29巻(2005)、Kureha, M.2005.Development of ski areas in rural mountainous regions in Japan. In : Internationale Skihistoriographie und deutscher Skilauf, ed.G.Falkner,137-142.Planegg : Deutscher Ski Verband. KUREHA, M.2005.Japanese tourists in the Alpine Countries. Geographical Review of Japan 78:325-326.を公刊した。さらに、呉羽はその成果を国際学会(ドイツ)にて報告し、良い評価を得た。 また、研究分担者は全員担当の定点フィールド調査(松村:福島、土屋:北海道、呉羽:群馬県、斉藤:兵庫県)を念頭に置いて資料の収集をし、また、現地予備調査を実施してきた。呉羽は、日本人のアルプス諸国におけるツーリズムに関する基礎的な統計データを収集し、上記の研究成果を発表した。松村は、環境社会学領域における「生活環境主義」を中心とした先行研究の理論的、認識論的な研究を整理し、本研究の地域環境再生の「主体分析」の試論を提示した。また、土屋・斎藤は、林政学、地域経済学、農村計画論の各領域におけるグリーンツーリズム研究の先行研究を網羅的に収集及び分析を共同で行い、合同研究会において発表した。
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