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2005 年度 実績報告書

ネット社会の展開と社会的信頼性の関係に関する日韓比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 17330111
研究機関東京大学

研究代表者

橋元 良明  東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (50164801)

研究分担者 石崎 正人  東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (30303340)
石井 健一  筑波大学, システム情報工学研究科, 助教授 (90193250)
木村 忠正  早稲田大学, 理工学部, 助教授 (00278045)
キーワードインターネット / 日韓比較 / 質問票調査 / 一般的信頼性 / SNS
研究概要

インターネットの利用状況について日韓での実態を比較し、また社会的信頼性やネット自体に対する信頼性との関連をみるために、日本(対象地:東京、N=455)および韓国(対象地:ソウル、N=1,013)で、それぞれ男女20歳から69歳までを対象に質問票調査を実施した。また、ソウルでは、大学生を対象に補足的にグループ・インタビューも実施した。
調査実施が12月であったため、分析途中であるが、これまでに得られた主な知見は次の通りである。
1)インターネットの利用状況
「パソコンでインターネットを利用」は、東京で71%、ソウルで68.8%とほとんど差がなかった。パソコン・インターネット利用に関して「後進国」といわれた日本もすでに韓国に追いついた。また、「携帯でインターネットを利用」は東京で60.7%、ソウルと9.7%であり、モバイルインターネット大国であることを実証した。
しかし、メッセンジャー利用(東京20.4%、ソウル43.9%、母数はいずれもネット利用者、以下同)、ネット・コミュニティへのアクセス(東京43.7%、ソウル57.0%)、SNSへのアクセス(東京13.6%、韓国46.3%)等、コミュニケーション・ツールの利用、ネットを通じた社会的ネットワークの活用に関しては韓国の方が活発であった。
2)ネット情報への信頼度
仮説通り、ネット情報への日本人の信頼度は低い(「口コミサイト」に対して、「まったく信頼できない」「一部しか信頼できない」の計で53.7%、韓国は39.3%、「その他のネット情報」に対して日本は52.3%、韓国は42.6%が不信)。ネットのセキュリティに関しても、日本人の不安が大きい。その一因が既存のマスメディア報道にあるか否かは18年度の検討課題である。
3)一般的社会への信頼性
これも仮説通り、日本人の一般的信頼性は低く、たとえば「ほとんどの人は信頼できる」という質問に対して、「そう思う」は22.4%にとどまる(韓国は40.0%)。
4)その他
血縁、学縁への依存性等、人間関係の様々な側面で、調査では一様に韓国の「絆」の強さを実証できた。それらのこととネット利用の関連については今後分析を進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] ネットワーク社会2005

    • 著者名/発表者名
      橋元良明, 吉井博明編
    • 総ページ数
      316
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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