研究課題/領域番号 |
17330115
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
川端 亮 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00214677)
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研究分担者 |
渡辺 光一 関東学院大学, 経済学部, 教授 (30329205)
黒崎 浩行 國學院大學, 神道文化学部, 准教授 (70296789)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 社会調査法 / データベース / 社会意識 / 宗教意識 / テキストマイニング / 自由回答法 / データ収集法 / Webサイト |
研究概要 |
本研究は、従来とは異なる社会意識データの収集・分析法として、人文社会ではあまり使われていないデータベースを用いる方法を、宗教意識を例として、研究するものである。主な研究成果は、以下の通りである。 1)宗教に関する言説を教団や個人のページ、宗教研究者のページ等から収集し、Weblogを用いてデータベース化した。このデータベースは、宗教情報アーカイブARIとして公開した。 2)これらのデータからwebサイトのコンテンツをダウンロードして、編集したデータをテキストマイニングによって分析した。そこから仏教教団のサイトの中には、単に寺院や宗派の紹介にすぎないサイトと日常生活に根ざしたコンテンツを含むサイトに分けられることがわかり、従来の宗教分類とは異なった分類を示した。 3)17年度に実施したネット調査データにおいては、提示された文章を回答者が読んで、選択式の質問に答えることと、自由記述式で答える方法の2つを併用してデータ収集を行った。自由回答はテキストマイングし、選択式の質問は従来からの計量分析をすることによって、一般の人々や信徒の宗教言説をめぐるコミュニケーションギャップを分析した。宗教におけるコミュニケーションギャップにおいては、言葉のレベルの問題と意識のレベルの問題があり、両者が交互作用効果をもたらすことを明らかにした。 4)19年度には、2つのテーマを設定し、10人のグループを12個つくり、そのグループ内で、ネット上で対話をする実験と質問紙調査を行い、データを収集した。 以上のように、Webからデータをダウンロードし、100メガバイトのデータを対象として分析する方法、選択式と自由回答の方法の併用し、言説の計量分析を行う方法、ネット上でグループを作り、対話させることからデータ収集を行う方法のいずれにおいても、新たな社会調査データの収集・分析法としての有効であることがわかった。
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