研究課題
基盤研究(B)
本研究では、戦後60年を経過した沖縄の社会構造を、これまでの変動過程も視野に入れながら、住民意識調査によって得られた統計的なデータに基づいて明らかにすることを目的とする。本土復帰後、沖縄社会はあらゆる面できわめてドラスティックな変動を遂げてきたが、かならずしも社会学的調査のデータとして蓄積されてきたとは言えない。本研究では、大きく3つの視点からのアプローチによって、沖縄の社会構造をマクロな構造変動として捉えるために、生活世界におけるミクロデータを収集する。第一の視点は、社会学的な視点である。ここでは、戦後60年間に、沖縄県民の生活構造と意識がどのように変容したのかを、家族、国際化・グローバリゼーション、エスニシティー、沖縄のアイデンティティ、そして観光と沖縄イメージを具体的なトピックとして分析する。第二は、社会福祉学的な視点である。ここでは、沖縄の社会構造と生活世界の変動課程を、社会福祉、地域福祉、長寿社会化、そして児童養護問題を中心に分析する。第三は、マスコミ学的な視点である。ここでは、沖縄の社会構造と生活世界の変動課程を、情報化、国際コミュニケーション、世論、平和意識という要素から分析する。以上のデータは、二次利用として公開可能なミクロデータとして構築することをめざすものである。初年度は調査の企画、予備調査を行った。2年目は本調査を実施し、有効票885票を得た。そして調査結果を概要版として対象者に配布した。3年目は本調査の分析を行って研究成果報告書を作成した。
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Research report of 2006 fiscal year, Major in Sociology, Department of Human Sciences, College of Law and Letters, University of the Ryukyus
Research report of 2005 fiscal year, Major in Sociology, Department of Human Sciences, College of Law and Letters, University of the Ryukyus