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2007 年度 実績報告書

視覚イメージ伝達のカテゴリー分析:モバイル技術を利用した相互行為における教示実践

研究課題

研究課題/領域番号 17330120
研究機関立教大学

研究代表者

是永 論  立教大学, 社会学部, 教授 (50275468)

研究分担者 水川 喜文  北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (20299738)
五十嵐 素子  光陵女子短期大学, 専任講師 (70413292)
キーワード社会学 / 情報システム / 認知科学
研究概要

昨年度において得られた,個人間のモバイル技術を使った視覚イメージの伝達について,携帯電話の視覚伝達機能を使った「場所の伝達」という実験についての知見および,遠隔地での作業従事者についてのフィールドワークの知見について,学会発表を行ない,知見に関する専門的な見地からの意見交換を行なった。
また,遠隔地における共同作業のコミュニケーションと比較対照するために,対面的なコミュニケーション状況における複数の人々が関わる共同作業場面において,そこで特に視覚的なものに関する行為がどのようにして行なわれているかについて,フィールドワークの中でビデオ撮影した作業場面を,エスノメソドロジー・会話分析の手法を用いて分析した。
結果として,作業場面の構成において,それぞれの参与者が場面について関わるカテゴリーがレリバントとなり,それを可視化するためにそれぞれの行為が秩序だった形で行なわれていることが明らかになった。一方で,視覚的なものに関わる行動は,そうしたカテゴリーとは分離された形で達成されており,両者のバランスの中で参与者のふるまいが調整されていることも明らかになった。以上の知見を,海外のエスノメソドロジー研究者とのワークショップにおいて発表し,分析場面についてさらに必要となる視点について検討を行なった。
以上の点から,共同作業として行なわれているモバイル技術の使用場面についても,カテゴリーをどのようにレリバントにするように調整しているか,という視点から分析する必要が今後の課題として明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] カメラ付携帯電話によって送付される視覚イメージの会話における利用について2008

    • 著者名/発表者名
      五十嵐 素子
    • 雑誌名

      CROSS CULTURE 24

      ページ: 65-83

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 「配管工事現場における作業監督と職人の相互行為:携帯電話を通じた「見ること」に関する遠隔でのやりとり」2007

    • 著者名/発表者名
      是永 論・酒井 信一郎・五十嵐 素子・水川 喜文
    • 学会等名
      第80回日本社会学会大会一般研究報告
    • 発表場所
      関東学院大学
    • 年月日
      2007-11-17
  • [学会発表] 視覚イメージ伝達を伴う相互行為のカテゴリー分析:カメラ付き携帯電話による写真送付と会話によるイメージ伝達2007

    • 著者名/発表者名
      水川 喜文・五十嵐 素子・是永 論・酒井 信一郎
    • 学会等名
      第80回日本社会学会大会一般研究報告
    • 発表場所
      関東学院大学
    • 年月日
      2007-11-17
  • [学会発表] インストラクション場面における「職業的/専門的な見方」相2007

    • 著者名/発表者名
      岡田 みさを・西阪 仰・酒井 信一郎・柳町 智治・是永 論・五十嵐 素子・水川 喜文
    • 学会等名
      第20回社会言語科学会研究大会ワークショップ
    • 発表場所
      関西学院大学
    • 年月日
      2007-09-16

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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