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2007 年度 実績報告書

わが国におけるソーシャル・ケア・スタンダード構築のための日米英のモデル比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 17330128
研究機関日本社会事業大学

研究代表者

大橋 謙策  日本社会事業大学, 日本社会事業大学・社会福祉学部, 教授 (40060470)

研究分担者 山崎 美貴子  神奈川県保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (90062140)
上野谷 加代子  同志社大学, 社会学部, 教授 (40123583)
福山 和女  ルーテル学院大学, 総合人間学部, 教授 (20257083)
對馬 節子  浦和大学, 総合福祉学部, 教授 (30364847)
本田 芳香  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80307123)
キーワードソーシャル・ケア / 行動規範 / サービス評価 / 日本版ソーシャル・ケア・スタンダード試案 / ソーシャル・ケア従事者
研究概要

地域を基盤としたソーシャル・ケアの統合に向けて、今年度はソーシャル・ケア・スタンダードのモデルの普遍化を図る段階として、「日本版ソーシャル・ケア・スタンダード試案」を作成した。「試案」は昨年度までに実施した実証調査の結果をもとに、ソーシャル・ケア従事者とその雇用主が共同責任で、職務遂行上遵守すべき行動規範を明確にしたものである。その前提にはサービス提供組織と、サービス利用者および住民とのパートナーシップのもと、ソーシャル・ケア・サービスの高い基準を保証することを目的とする。
ソーシャル・ケア従事者のための行動規範の枠組みは、1)組織・事業所の一員としての業務責任を遂行する責務2)専門性に基づいた業務遂行の責務3)専門職として業務を評価する責務4)自己の技能向上促進の責務5)チームメンバーとしての業務遂行の責務からなる。
またソーシャル・ケア従事者の雇用主のための行動規範の枠組みは、1)組織・事業所の業務を遂行する責務2)ソーシャル・ケア従事者による専門性に基づいた業務遂行の保証3)専門職の業務遂行を評価する責務4)ソーシャル・ケア従事者の技能向上促進の責務5)ソーシャル・ケア従事者間のチーム・アプローチの促進からなる。
地域におけるソーシャル・ケア・システムの質を担保するには、サービスが適切に提供されているかを評価し、サポートをする体制が必要である。サービス評価にあたっては、実践者それぞれの専門性のもと、サービス提供として何をするのかという実践行動を明確にする必要がある。その点では実証調査の結果から導き出されたこの「試案」は、サービスの評価枠組みとして、また人材養成・研修の指針としての実用性を見出すことができた。そしてソーシャル・ケア・システムのサポート体制としては、社会一般の人々の信頼と信任を促進するために、全国レベルでの第三者評価機構設置の必要性が明確になった。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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