研究課題/領域番号 |
17330129
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
木村 真理子 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (00266462)
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研究分担者 |
牧野田 恵美子 浦和大学, 総合福祉学部, 教授 (90209411)
植田 俊幸 鳥取大学, 医学部, 助手 (00283995)
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キーワード | リカヴァリ / 心理社会的リハビリテーション / メンタルヘルスコンシューマー / 包括的精神保健ケアシステム / リーダーシップアカデミー / 精神障害リハビリテーション |
研究概要 |
平成17年度の研究は、過去3年間に実施した研究成果『包括的精神保健ケアシステムにおけるリカヴァリモデルの評価研究、課題番号:14310108』を基礎として、さらにその成果を進める形で進められた。 過去3年間の研究成果から導き出された結論とは、1)当事者の間に、精神病からのリカヴァリに関する理解を促進する活動の必要性がある、2)専門職の間に精神病からのリカヴァリに関する知識と理解の普及を促し、リカヴァリ促進に寄与する専門職技術促進をはかる、3)リカヴァリの促進には、新たな当事者による新たな文化の創出とそれを支援する政策立案の必要性がある、4)当事者による文化の創出には、当事者のリーダーシップ養成が必要である、5)当事者の文化の創出には、リカヴァリ体験を肯定する、当事者による精神保健活動への参加が必要である、さらに6)精神保健の枠をこえたコミュニティ活動として、芸術や文化活動(体験を記述し語ること、社会的役割をもち、社会からも認証を受けること)の促進が求められる。 以上の成果をもとに、本年度は次の研究を実施した。1)アメリカ合衆国で当事者の組織的リーダーシップ養成活動を経て精神保健活動および芸術文化活動に参加している人々の実態を参与観察をおこない、2)日本の当事者とアメリカ(ウェストバージニア精神保健コンシューマー協会およびその関連活動に関与する当事者との相互作用から得られる影響を観察および記録をおこない、そして、3)当事者による新たな文化芸術活動の可能性にかかわる専門職の果たす役割と必要な技術に関する探査的研究を実施した。
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