研究課題/領域番号 |
17330144
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大川 一郎 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90241760)
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研究分担者 |
吉田 甫 立命館大学, 文学部, 教授 (80094085)
土田 宣明 立命館大学, 文学部, 教授 (40217328)
田島 信元 白百合女子大学, 文学部, 教授 (90002295)
泰羅 雅登 日本大学, 総合科学研究所, 教授 (50179397)
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キーワード | 前頭前野 / 認知リハビリテーション / 音読・計算 / 痴呆症状 / コミュニケーション |
研究概要 |
これまでの研究により、音読・計算課題に加えて、サポーターとの適度なコミュニケーションが認知機能の改善に効果的であるということ、これらの要因が認知症高齢者の認知機能や日常生活に及ぼす可能性があることが示唆された。 本年度は、当該研究の最終年度にあたり、研究の総括の時期にあたっている。「音読・計算」「コミュニケーション」による介入の効果を検討するため、これまで縦断的に追跡してきた老人施設の認知症高齢者や研究協力のため大学へ来訪する高齢者を対象にして、さらに継続して「音読・計算」「コミュニケーション」による介入を行った。これまで蓄積されたこれらのデータをもとに、単年度はもとより、2年以上に及ぶ長期的な介入の効果についての前頭葉機能を始めとする認知機能、日常生活での活動にどのような効果が見られたのかについて、多面的な分析を行っていった。 さらに、前頭葉機能の加齢変化については、昨年までのFAB,サイモン効果に関する課題に加えて、知能検査課題も個別に実施し、記憶課題、計算課題、語彙課題等、様々な認知課題についての20歳代〜70代までの広範な年齢域に渡るデータを収集できた。これらのデータをもとに、前頭葉機能はもとより、ざまざまな認知機能の加齢変化についての分析を行っていった。
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