研究分担者 |
藤田 公仁子 岩手大学, 地域連携推進センター, 准教授 (50322970)
藤田 昇治 弘前大学, 生涯学習教育研究センター, 准教授 (50142089)
玉井 康之 北海道教育大学, 釧路校・教育学部, 教授 (60227262)
谷川 松芳 北翔大学, 生涯学習システム学部, 教授 (80433465)
内田 和浩 北海学園大学, 経済学部, 教授 (60279445)
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研究概要 |
国立大学の独立行政法人化以降の大学「公開講座」の動向について, 前年度に引き続き, 共同研究者の所属大学を中心に資料を収集し, その成果を活かし, 大学が取り組む成人教育として「公開講座」の実践的研究に取組んだ。北海道大学公開講座「持続可能な社会と北海道発見」の全8回のうち2回を通信ソフト(スカイブ)を用いて過疎地域(北海道西興部村)と双方向で実施するなど, 簡便な方法で公開講座の遠隔教育への活用を試みた(7月)。 職業人の継続教育へのニーズに応える「専門型」公開講座として大学事務職員の継続教育を目的とする「大学職員セミナー」を, 大学職員へのヒアリング調査をもとに北海道大学教育学研究院の協力により実施(10月), 道内の国立大学法人, 公立, 私立大学職員である受講者を対象にしたアンケート調査や大学事務局との話し合いを行い, 公開講座を活用したSDには制度的研修とは異なる意義があることを明らかにした。また, 道内の生涯学習・社会教育専門職員を対象とする「生涯学習計画セミナー」を実施し(12月), 大学-地域社会関係の構築の要となるコーディネーターが必要とする専門性やその養成のあり方について実践的に研究した。 日本社会教育学会特別フォーラム「地域生涯学習の展開と大学の役割」(和歌山大学生涯学習教研究センターとの共催)では, 堀内秀雄と木村純が報告した(9月)。また, 和歌山大学生涯学習教育研究センターが主催して実施した「地域発展学習プログラムの開発と実施に関するセミナー」に, 木村純, 谷川松芳が参加し, 「コミュニティ形成に生涯学習の視座を」をテーマに討論を行った(3月)。この間研究の一環としての大学公開講座の実践について, 北海道大学の事例を中心にした報告書『大学による地域住民の生涯学習への参画と公開講座』(90頁)を刊行し, 大学生涯学習教育研究センターや市町村教育委員会に送付した(3月)。
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