研究課題/領域番号 |
17330158
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
生田 久美子 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80212744)
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研究分担者 |
宮腰 英一 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50166138)
小川 佳万 東北大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (90284223)
渡部 信一 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 教授 (50210969)
北村 勝朗 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 教授 (50195286)
坂本 辰朗 創価大学, 教育学部, 教授 (60153912)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 教育学 / 高等教育 / 特別支援 / ユニバーサル・アクセス |
研究概要 |
当科研では、特別支援教育を軸に四つの観点から「ユニバーサル・アクセス」を保証するシステム構築を目指して3年間に亘り研究を進めた。4つの部門での研究概要は以下の通りである 「ジェンダー」部門においては、歴史的に政治的・文化的マイノリティとして位置づけられてきた「女性」へのアクセスを保証する高等教育システムの構築を目指して調査・研究を行った。代表者生田は、アメリカ・カナダ両国合わせて12箇所の大学附属保育園を訪問し、大学における託児・幼児教育施設の必要性及びその課題を明らかにした。当調査は、女性の高等教育へのアクセスを保証するために育児支援が不可欠であることを理論的、実践的に証明しただけでなく、そうした社会再生産の側面を包括することで新たな高等教育の原理を構築しうることを示した。また、坂本・犬塚両はジェンダー研究の先進国であるアメリカおよびカナダをフィールド及び研究対象として調査・研究を進めた。 「多文化」部門においては、現代の先進国において現出している多民族・多文化という現状にあって、マイノリティ民族にアクセスを保証するとともに、多文化的視点をもつ高等教育システムの姿が模索された。生田及び加藤は、二回の国際シンポジウムを共催し、多文化の視点から高等教育を問い直しそのシステムを再構築することによって、新しい教養のあり方及び人間像を構築する必要性を示した。また、末松は東北大学において留学生支援プロジェクトを立ち上げた。 「ハンディキャップ」部門においては、渡部が中心となり、障害をもつがゆえに学習困難及びアクセス権を剥奪されてきた人々をも包含する高等教育システムの構築を目的として研究を進めた。 「ギフテッド」部門においては、北村を中心にして、卓越した水準にある生徒たちに対して質の高い高等教育を潤滑に提供するためのシステムの在り方を検討した。特に、高等教育と英才教育との接続に関する調査がなされた。
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