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2006 年度 実績報告書

難民および粉争後の国への国際教育協力の動向と課題

研究課題

研究課題/領域番号 17330166
研究機関大阪大学

研究代表者

内海 成治  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80283711)

研究分担者 中村 安秀  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60260486)
前迫 孝憲  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00114893)
澤村 信英  広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 助教授 (30294599)
大津 和子  北海道大学, 教育学部, 教授 (80241397)
乾 美紀  大阪大学, 人間科学研究科, 助手 (10379224)
キーワード難民の教育 / ポストコンフリクト / 国際教育協力 / 緊急支援 / アフガニスタン / マサイ / UNESCO
研究概要

本研究課題は、紛争や災害によって生み出される多くの難民や紛争後の国への教育再建支援のあり方に関する研究である。今年度は、アフガニスタン、ケニア、タイにおける現地調査のほか、緊急教育支援のための国際的ネットワークを構築するためにワシントンでのINEE(緊急教育支援ネットワーク)ワークショップへの参加、JICAと協力して「アフリカ地域紛争後の教育支援研修コース」を立ち上げた。
現地調査は紛争や災害の被害を大きく受ける伝統的な社会における教育のあり方を明らかにするために行っている。アフガニスタンにおいては、カブール大学およびバーミアン大学と共同で難民が大量に発生したバーミアンの村での調査を行った。ケニアでは、継続してスワヒリ族とマサイ族の学校調査を行った。タイではスマトラ沖地震の津波被害を受けたミャンマー難民モーケン族の教育に関する調査を行うための基礎調査を行った。
緊急教育支援に関する国際的な認識の高まりから、国際的なネットワークが構築されつつある。そのため、ワシントンで行われた国際緊急教育支援ネットワーク(INEE)のワークショップに研究協力者を参加させた。またINEEが作成した緊急教育支援ミニマムスタンダードの翻訳を行った。
JICAと協力してアフリカ地域を対象とした紛争後の教育支援に関する研修コースを実施した。スーダン(北および南)、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、シエラレオネ、エリトリア、アンゴラ8カ国から15名の教育関係者が参加した。講師にはUNESCOの国際教育計画研究所(IIEP)から2名の研究員を招聘し、研修には日本からも8名が参加した。JICAの研修コースに海外からの講師がメインになることや日本人が加わることは初めてのことである。日本に十分なリソースがない場合には人材育成の面からもこうした措置が重要になると思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ケニアの「小さい学校」の意味ーマサイランドにおける不完全学校の就学実態2006

    • 著者名/発表者名
      内海成治, 澤村信英, 高橋真央, 浅野円
    • 雑誌名

      国際教育協力研究 9・2

      ページ: 27-36

  • [雑誌論文] 緊急教育復興支援と国際的ネットワークINEEに関する考察2006

    • 著者名/発表者名
      津吹 直子
    • 雑誌名

      ボランティア学研究 7

      ページ: 93-118

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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