研究分担者 |
土井 康作 鳥取大学, 地域学部, 教授 (20294308)
矢部 敏昭 鳥取大学, 地域学部, 教授 (50230298)
山根 俊喜 鳥取大学, 地域学部, 教授 (70240067)
寺川 志奈子 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (30249297)
塩野谷 斉 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (30310866)
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研究概要 |
本研究は,地域における教育・福祉支援主体相互(機関)の連携とネットワークづくりの現状と課題,および連携に関わる専門性とその形成方途を明らかにすることを目的とするものである。 本年度は3年計画の最終年として,第1に教育福祉連携についての歴史的および理論的な総括を行い,第2に種々の教育福祉機関における連携実態に関する諸調査について総合的に検討し,第3に教育福祉連携の支援主体養成の実態をふまえて大学における養成カリキュラム改善の提案を行った。 第1の点では,教育学,教育史,社会教育学,教育福祉論,教育社会学,保育学の視点から,現代における教育福祉連携の特徴と課題について総合的に明らかにした。 第2の点では,全国の児童養護施設,定時制高校,知的障害者の就労支援体制,幼稚園と保育所との連携,保育者と関係機関との連携,保健活動における養護教諭の連携,次世代育成支援鼓動計画における連携等について,それぞれの調査によって連携の実態を明らかにするとともに,教育福祉関連諸領域における連携の課題について検討した。 第3の点では,教員養成における教育研修センターとの連携,情報モラル教育における支援策,地域づくりと教育,家庭における意識形成等の調査に基づき,教員養成カリキュラムおよびLD等専門教員養成研修カリキュラム,保育士養成カリキュラムなど地域の学習支援主体形成のための養成カリキュラムについて検討し,さらに,大学におけるキーパーソンの養成として地域教育学のカリキュラム改善の提案を行った。 以上を通じて,地域の教育福祉諸機関における多様な連携ニーズの存在と連携を実現する主体形成の可能性について明らかにした。 それらの成果は,「地域の教育福祉諸機関の連携に関する総合的研究-新しい専門性の形成をめざして-」(田丸ほか,2008)にまとめた。
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