研究概要 |
本研究は、シチズンシップ概念やシチズンシップ教育構築をめぐる理論・思想レベルの議論を整理した上で、実証的調査研究のための分析枠組みを構築し、共通の枠組みにそって、14カ国の新しい市民的資質の育成に向けた政策的取り組みを明らかにし、比較分析をするものである。 最終年度にあたる今年度は、これまでの研究成果を国内外の学会等において発表するとともに、成果報告書のとりまとめに向けて取り組んだ。主な実績は以下の通り。 1.書籍の刊行 嶺井明子編著2007『世界のシティズンシップ教育-グローバル時代の国民/市民形成』(東信堂)を刊行した。 2.学会における研究発表 ●日本比較教育学会第43回大会:各国の事例について研究発表を行った。また、公開シンポジウムにおいては「これからの子どもたちに求められる力を探る-日本におけるシティズンシップ教育の可能性-」と題し、嶺井明子が企画/司会を務め、カナダ(岸田由美)と中国(姜英敏)について報告を行った。 ●日本教育学会第66回大会:「シティズンシップ教育における多様性の包摂と排除-ドイツ・オーストラリア・カナダ・アメリカの事例から」と「シティズンシップ教育の国際比較研究-14ケ国の横断的分析をもとに-」というタイトルで研究発表を行った。 ●第13回世界比較教育学会(於:サラエボ大学):「Education for social cohesion against/In diversity:Citizenship education in Japan,Germany,Australia,Canada and USA」と「Citizenship education across countries:Comparative case studies of fourteen nations」というタイトルで研究発表を行った。
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