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2006 年度 実績報告書

芸術・文化の発信・交流を促す学習環境のデザインとワークシヨップ教材の実践・評価-異文化理解のためのメディア活用型総合学習パッケージの開発の調査・研究-

研究課題

研究課題/領域番号 17330188
研究機関群馬大学

研究代表者

茂木 一司  群馬大学, 教育学部, 助教授 (30145445)

研究分担者 福本 謹一  兵庫教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (80165315)
上田 信行  同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (80122141)
阿部 寿文  大阪女子短期大学, 教授 (90159434)
下原 美保  鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (20284862)
宮田 義郎  中京大学, 情報科学部, 教授 (00239419)
キーワード学習環境デザイン / 異文化理解教育 / メディア教育 / ワークショップ / 文化 / 日本美術 / 鑑賞教育 / 美術教育
研究概要

異文化理解・総合・マルチメディアパッケージ教材の開発・実践・評価に関する2年間の研究は、以下のように整理できる。
1.「子どもによる子どものための芸術・文化発信プロジェクト」の教材開発として、「お茶箱プロジェクト」(インドネシア共和国・バリ・ウブド小学5年生対象、イタリア共和国・フィレンツェ市小学1年生対象、越後妻有アートトリエンナーレ)と「なりきりえまきプロジェクト」(同・フィレンツェ大学語学センター学生対象、同トリエンナーレ)の2つの異文化理解ワークショップを開発し、各地で実践し、ワークショップという共同的/協働的な学びの有効性を実証し、確認できた。
2.「お茶箱プロジェクト」では、日本の茶道の仕組み(しつらい)を使って、ものの来歴を「語る」ということを通して、ことば(語り合う・表現し合う)と学習環境のデザインの関係を明らかにした。「なりきりえまきプロジェクト」では、日本美術独特の絵巻を題材にして、絵画における時間表現(現代のアニメに通じる)を登場人物に変身する(なりきる)という身体化と重ねて行うワークショップを開発した。これらは、異文化理解教育の方法に有効であった。
3.研究成果の社会還元の方法として、展覧会に注目し、上記の内容を「越後妻有アートトリエンナーレ2006」(新潟県十日町市)で「学びの繭」展として発表した。会場での空間及び映像展示は非常に美しく心地よいという参観者の評価を得た。同時に、会場当番にあたった制作スタッフ・学生スタッフと来場者との多様なコミュニケーションによって、研究の経過の公開と共有の場のみならず、さらなる共同の学びの場となるという「(学びの)入れ子構造」がつくられることがわかった。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (11件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 障害児のためのメディア・アート・ワークショップ2006

    • 著者名/発表者名
      茂木一司
    • 雑誌名

      形FORME 281

      ページ: 10-11

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Implications of Media-Technology-Based Workshops for Art Education for All2006

    • 著者名/発表者名
      MOGI, Kazuji, FUKUMOTO, Kinichi, NAGAMORI, Motoki, ABE, Toshifumi, NAOE, Toshio, SATO, Yuuko
    • 雑誌名

      International InSEA Congress 2006.Viseu Portugal Proceedings. (CD-ROM)

  • [雑誌論文] 情報メディア時代の新しい表現の学び-造形・メディア・ワーク・ショップにおけるファッシリテーターの役割と共同的学びの事例-2006

    • 著者名/発表者名
      茂木一司, 福本謹一, 佐藤優香, 阿部寿文, 直江俊雄, 永守基樹, 宮野周
    • 雑誌名

      大学美術教育学会誌 38

      ページ: 359-366

  • [雑誌論文] Art lunch project : an International Collaboration among Art Educators/Teachers2006

    • 著者名/発表者名
      Fukumoto, Kinichi, 他16名
    • 雑誌名

      International InSEA Congress 2006.Viseu Portugal Proceedings. (CD-ROM)

  • [雑誌論文] 図画工作の絵に表す学習における「色」の学びについての一考察2006

    • 著者名/発表者名
      高木厚子, 福本謹一
    • 雑誌名

      大学美術教育学会誌 38

      ページ: 225-232

  • [雑誌論文] アートランチ・プロジェクト : 同一テーマによる授業実践国際交流2006

    • 著者名/発表者名
      福本謹一, 大津雅子
    • 雑誌名

      美食文化

      ページ: 40-45

  • [雑誌論文] 「つくること」を通して増幅されるコミュニケーション2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤優香
    • 雑誌名

      琵琶湖博物館研究調査報告 24

      ページ: 28-37

  • [雑誌論文] 出来事のかたちを記述する試み : 経験ドキュメンテーション2006

    • 著者名/発表者名
      原田泰, 佐藤優香
    • 雑誌名

      2005年度調査報告書、活動を基盤にしたコミュニティデザイン研究プロジェクト、「ネットワークによる市民芸術創出プラットフォームの具体化に向けた調査」

      ページ: 18-19

  • [雑誌論文] コミュニケーション・メディアとしての造形表現-国際理解教育のためのてがかり2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤優香, 八代健志
    • 雑誌名

      美食文化

      ページ: 26-31

  • [雑誌論文] 住吉具慶の徒然草図制作について-斎宮歴史博物館[徒然草図下絵]を中心に-2006

    • 著者名/発表者名
      下原美保
    • 雑誌名

      「デアルテ」九州芸術学会 22

      ページ: 117-140

  • [雑誌論文] 住吉廣定筆[鞠精三神並成痛像]についての考察2006

    • 著者名/発表者名
      下原美保
    • 雑誌名

      鹿児島大学教育学部研究紀要 57

      ページ: 17-29

  • [図書] The Interaction off Syntax and Semantics; A Harmonic Grammar Account of Spirit Intransitivity, in "The Harmonic Mind"2006

    • 著者名/発表者名
      Miyata, Yoshiro, Paul Smolensky, Geraldine Legendre
    • 出版者
      MIT Press

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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