研究課題/領域番号 |
17330192
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
府川 源一郎 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (00199176)
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研究分担者 |
甲斐 雄一郎 筑波大学, 教育学系, 准教授 (70169374)
上谷 順三郎 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (10233941)
寺井 正憲 千葉大学, 教育学部, 教授 (50272290)
足立 幸子 新潟大学, 教育人間科学部, 准教授 (30302285)
石垣 明子 つくば国際大学, 産業社会学部, 准教授 (10265233)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | PISA / 学力調査 / リテラシー / メディア・リテラシー / マルチ・リテラシー / パブリケーション / NIE / 学習指導要領 |
研究概要 |
本研究では次の3つの柱を立てて研究を進めてきた。1.「読み書き能力」の「範囲」と「内容」についてPISAの結果に対する各国の反応や対応、2.戦後日本でおこなわれた各種の国語学力調査の分析研究、3.近年アメリカで盛んな「パブリケーションを核とした教育」の可能性をさぐる研究、の3つである。 PISAをめぐる各国の反応・対応を総括すると、いずれの国々も、PISAおよびその背景にあるキー・コンピテンシーの考え方を意識して「読み書き能力」に力を入れている様子がうかがえる。 戦後の日本国内の種々の学力調査の分析では、戦後の主要な学力調査の一覧を作製し、全体を4期に分類し各期の特徴を素描した。それをもとに、第1期の学力調査の分析から、学力論議と学力調査の関係を実証した。さらに、PISA型読解力と、全国学力・学習状況調査との関連をとその意義も明らかにした。また、そうした状況を神奈川県の対応の中に探った。最後にPISAをふまえて日本の高等学校入学試験問題の分析をし、入試問題の特徴を明らかにした。 さらにアメリカのパブリケーション教育と日本におけるNIEの可能性を探り、発信型の言語教育の展望を考えるときには、「パブリケーション教育」(NIEを含む)が大きな可能性をもっていることを明らかにした。 以上から、「これからの時代に求められる読み書き能力の範囲と内容」は、時代の変転にしたがってさらに変化しても、言葉が人間にとって不可欠のメディアであることは疑いえない。
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