研究課題/領域番号 |
17330202
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
石坂 郁代 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70333515)
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研究分担者 |
木舩 憲幸 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90034602)
大平 壇 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (30322283)
太田 富雄 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70213733)
細川 徹 東北大学, 大学院・教育字研究科, 教授 (60091740)
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キーワード | 読み障害 / 認知神経心理学 / 音韻意識 / 視覚的認知 / 評価法 |
研究概要 |
今年度は、前年度に引き続き4年間の計画中【計画3】を主として遂行した。 1.学習障害(読み障害)児の読みに関するデータ収集就学前の幼児〜中学生までの幅広い年齢の対象児に対し、昨年度試作した読み障害の評価を試行し、データを収集した。その結果以下のことが明らかになった。 (1)ひらがなの評価は、文字と音の合につまずきを持つ幼児〜小学校低学年の児童のつまずきの原因を明らかにするために有効である。ただし、音韻意識の評価も同時に行う必要があることも明らかにされた。また、有意味語に加えて無意味語の音読を併せて行うととが、音と文字の連合に由来する読み障害の検出に有効である可能性が示唆された。 (2)漢字の評価は、小学校3年生以上の児童のつまずきの原因を明らかにすることが可能である考えられた。しかし、漢字の評価には、さらに視覚的認知機能の評価およびより高度なレベルの漢字の評価が必要であることが、明らかにされた。 (3)中等度あるいは軽度の読み障害の検出のためには、より難易度の高いレベルの課題が必要であることが明らかにされた。 (3)中学生の学習支援のための読み害の評価には、英語の課題も取り入れる必要があることが示唆された。 (4)就学前の幼児期の段階での読み障害の検出は、音韻意識の課題と視覚的認知機能の評価を併せて行うことで可能である可能性が示唆された。 2.評価バッテリーの作成 読み障害の評価のバッテリーの作成にあたり、認知神経心理学的な部分の評価に加え、音韻意識と視覚的認知機能の評価を加えた全体的な評価を作成し、試行した。今後さらなるデータの蓄積が必要である。
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