研究課題/領域番号 |
17330205
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
石原 保志 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (70212917)
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研究分担者 |
小林 正幸 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (50215365)
三好 茂樹 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教授 (80310192)
加藤 伸子 筑波技術大学, 産業技術学部, 助教授 (90279555)
西岡 知之 筑波技術大学, 産業技術学部, 助教授 (70310191)
土田 理 鹿児島大学, 学校教育教員養成課程理科専修, 助教授 (10217325)
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キーワード | 聴覚障害 / 特別支援教育 / 遠隔指導 / 離島、僻地 / ブロードバンド / テレビ電話 |
研究概要 |
7月より、鹿児島大学を通して鹿児島県教育委員会、鹿児島県立鹿児島聾学校、名瀬市教育委員会、名瀬市立名瀬小学校との間で本プロジェクトの具体的な実施方法、内容について検討を開始した。 8月に奄美大島の名瀬小学校難聴通級指導教室に専用回線(光ファイバー式ブロードバンドシステム)の工事を行い、通信用機器(IPテレビ電話端末、インターネット用PCシステム一式、ビデオカメラ)を設置した。この回線、機器を使用し、難聴通級指導教室担当教員と筑波技術大学との間で十数回にわたりテレビ会議を行い、離島の児童や教育関係者のニーズの詳細について把握することに努め、さらに本研究プロジェクトの具体的な指導、支援内容について協議した。また通信実験を数回にわたって実施し、コミュニケーションメディア(口話、手話の動画像と音声)の伝送に必要な映像、音声のパラメータ、音の回り込みやハウリングが生じない音場の設定、複数の教師等または学習者が同時に指導、支援に参加する場合の画像及び音声の提示方法等について検討を行った。 これらの通信実験を通して、遠隔指導、支援に最適なパラメータを設定した後、9月から筑波技術大学の教員による名瀬小通級指導教室の難聴児童2名に対する遠隔指導(言語コミュニケーション)、筑波技術大学の聴覚障害学生と通級指導教室に通う難聴児童との遠隔コミュニケーションを実施した。また2月には難聴指導教室に通級する難聴児童が在籍するクラスの健聴児約40名に対する遠隔通信を利用した啓発授業を実施した。
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