研究概要 |
課題1「2次元画像教材の3次元教材への翻案に関わる調査 (1)ニーズ調査 半立体作品教材として整備することが望ましいと思われる美術・図工科の絵画教材、社会科の地理・歴史関係の絵画等画像資料について中学校における美術及び社会科の教科書の掲載状況およびニーズ調査を実施した。この結果,小中学校の美術鑑賞教材としては,風神雷神図屏風(俵屋宗達),ゲルニカ(ピカソ),モナリザ(レオナルド=ダ=ヴィンチ)などの頻出頻度が上位で,その他に,ヤン・フェルメール,ボッティチェリ,セザンヌ,葛飾北斎,ゴッホ,ブリューゲル,マテイス,モンドリアン,ムンクなどの作品が用いられていることが分かった。これらの調査結果の分析を通して、18年度では3次元画像教材の開発を進めていくことになる。 (2)海外調査 絵画作品の視覚障害者の鑑賞に関するバリアフリー化に積極的に取り組んでいる、イタリアの「アンテロス触覚美術館」を訪問し、作品の選択の原則やその翻案に関する基本的考え方および鑑賞指導の内容と方法について調査した。 課題2「3次元CADを利用した2次元画像の立体的翻案と指導法の考察」 3次元CADによる出力用画像データの加工法の検討 事物を「圧縮」したり、大きな空間の遠近感を「層化」によって表したりするなど細部にわたって配慮した教材を作成するために3次元CADシステムを構築した。この成果を基に18年度は作品の試作を行うことになる
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