研究課題/領域番号 |
17340056
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
安藤 裕康 国立天文台, 光赤外研究部, 教授 (90111559)
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研究分担者 |
野口 邦男 国立天文台, 光赤外研究部, 教授 (10111824)
比田井 昌英 東海大学, 総合教育センター, 教授 (90173179)
竹田 洋一 国立天文台, 光赤外研究部, 助教授 (50373189)
泉浦 秀行 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 主任研究員 (00211730)
佐藤 文衛 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 研究員 (40397823)
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キーワード | 系外惑星探査 / 惑星起源・進化 / 天文学 / 宇宙科学 |
研究概要 |
本年度はG型巨星のリスト300天体について岡山HIDES、中国興隆観測所NAOCES、韓国普賢山BOESの3国それぞれの高分散分光器を用いた観測を実施した。特に大きな支障もなく目標の150星のモニターができた。またSUBARUのHDSを用いた観測も今年度開始した。このうち、星名を明らかにできないが15星に周期的な視線速度の変化が検出された。しかし恒星自体の変動かどうか見極める必要があり恒星活動の指標であるK線やHαの輝線の有無の確認におわれている。この条件をクリアしたものを系外惑星として発表したいと考えている。 これらの星についての化学組成の解析も進んでいて、これらの惑星を持つ星がわずかに金属過剰であるかどうか慎重な解析を行った。これらの成果も論文にまとめる予定である。 視線速度の現在の精度は5m/sであるが1m/sを目指してデータ解析の再検討を開始した。今年度は日・中・韓の研究者が日本に集まり解析方法について議論を行った。その結果、3つのグループが独立に新しい方法を考えてそのソフトウェアを開発して同一のデータを解析してその精度を競うこととなった。来年度末あたりを目処に再度WSを開催して互いの結果を持ち寄ることとした。また、データ解析では若干中国が遅れているため若手研究者や大学院生を日本に招いて解析方法の習得、改良に来年度は取り組むことにした。 この科研費と直接関係しないが岡山の分光器の高効率化、高性能化を目指した改良計画を議論した。この過程で1m/sの精度を目指した理想の分光器を開発していく方向が確認された。この件についても日・中・韓の3つのグループでも協力していくことになった。
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