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2006 年度 実績報告書

野辺山45m鏡と超広帯域高分散分光システムを組み合わせた遠方銀河吸収線探査

研究課題

研究課題/領域番号 17340057
研究機関国立天文台

研究代表者

奥村 幸子  国立天文台, 電波研究部, 助教授 (20224842)

研究分担者 久野 成夫  国立天文台, 電波研究部, 主任研究員 (30311179)
キーワード高分散分光 / 電波天文学 / 遠方銀河 / 超広帯域観測 / 分光相関器
研究概要

本研究では、FX型の試作相関器と電波天文観測用の超高速A/D変換LSIを用いて、単一装置として世界で最も広帯域の観測帯域幅2GHzを実現する、超広帯域高分散分光システムを構築し、45m電波望遠鏡に搭載して超広帯域かつ高分散観測を行うことでその観測性能を評価する。
今年度の計画
研究実施2年目の本年度は、以下のような3つの項目で研究・開発を行った。
1)信号伝送・変換システム及びAD変換回路-相関器間のインターフェース回路を完成させ、超広帯域高分散分光システムを構築する。(担当:奥村)
2)広帯域雑音源とFX型の試作相関器を用いて、伝送・変換システム及びAD変換回路の性能測定と、超広帯域高分散分光システムとしての性能評価を行う。(担当:奥村、久野)
3)1)のシステムと既存の45m望遠鏡観測システムを組み合わせ、高分散観測システムとして機能するための観測制御プログラムを開発する。(担当:久野)
今年度の実績
1)超広帯域高分散分光システムの構築:前年度のシステム検討に従い、9GHzの局部発信信号を供給することで既存の装置と組み合わせて、超広帯域高分散分光システムの入力信号である2-4GHzのアナログ信号を生成する伝送・変換システムを組み上げられることを確認した。また、AD変換回路及びAD変換回路-相関器間のインターフェース回路を製作し、FX型の試作相関器と接続して動作試験を実施し、超広帯域高分散分光システムとしての立ち上げを行った。
2)AD変換回路の性能測定と超広帯域高分散分光システムの性能評価:伝送・変換システムからの信号を模擬する2GHz幅の広帯域雑音源を使い、超広帯域高分散分光システムに実際にアナログ信号を入力して、AD変換回路の性能評価及び分光相関器の処理パラメータの最適化を行うことで、超広帯域高分散分光システムの性能評価を実施した。
3)観測制御プログラムの開発:1)-2)の実施結果から、超広帯域高分散分光システムのハードウエアがほぼ完成したことを受け、45m望遠鏡観測システム内で超広帯域高分散分光システムを起動・制御する観測用ソフトウエアの開発に着手した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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