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2005 年度 実績報告書

超大口径電波望遠鏡を目指したレンズ基礎実験

研究課題

研究課題/領域番号 17340060
研究機関国立天文台

研究代表者

近田 義広  国立天文台, 電波研究部, 教授 (30126122)

研究分担者 川口 則幸  国立天文台, 電波研究部, 教授 (90214618)
春日 隆  法政大学, 工学部, 教授 (70126027)
中平 勝子  長岡技術科学大学, eラーニング実践センター, 助手 (80339621)
氏原 秀樹  国立天文台, 電波研究部, 研究員 (40399283)
キーワード電波天文学 / 宇宙科学 / アンテナ工学 / レンズ / 電波望遠鏡 / 衛星搭載機器
研究概要

電波望遠鏡の大きさは現在、限界にきている。観測波長の約1万倍を越える口径の望遠鏡は、重力、風、温度分布の不均一に抗して鏡の面精度を波長の10分の一以下という精度に保つことが出来ない為である。受信機の感度も物理的な限界に近づきつつある現在、より大きな集光面積を実現できなければ、21世紀の電波天文学は壁に突き当たってしまう。たくさんの望遠鏡をつなぎ干渉計で集光面積を稼ぐ方法もありうるが、相関器始め、システム全体の複雑さが増えて得策でない。この壁をkm級のレンズアンテナ望遠鏡で一挙に打ち破る方法を探る。
多周波レンズアンテナの実現に向けて,昨年度に製作した43GHzレンズの評価を行った.
これは、以前に製作した22GHzのレンズと重ねることで、一枚の開口面で,22GHzと43GHzの両周波数の受信を可能とするものである。どちらのレンズも共振型の位相シフタを用いているので,設計周波数以外ではほぼ透過になると考えられる.
パワーメータによる太陽電波の受信実験では、受信機アンプのノイズが多く,フィルタによる帯域制限を行っていないため,開口能率の測定には至らなかった.そこで、JAXA SMILESチームの西堀氏の協力を得て,近傍界スキャナでの動作検証を行った.備品の都合でレンズを透過した電磁波の位相の測定はできず,振幅レベルのみの測定に留まったが,凸レンズとして動作しているのは確認できた.
受信実験用のアンテナ架台については,腐食部品を交換した.22GHz帯よりもポインティング精度が厳しくなるため,剛性を高め,モータで位置決めが可能な構造に改善した.
風などによるレンズの偏移の測定と,焦点合わせのためにレーザ変移計を購入し、測定レンジをレンズアンテナにあわせて変更するための治具について検討した.

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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