新型半導体光センサーを開発し、これを小型のシンチレータストリップに直づけして、超コンパクトな測定の最小単位からなる電磁カロリメータを製作し、その性能を検証する開発を行った。 当初DPPD(Degital Pixel Photo-Diode)と申請者が名付けた半導体光センサーは、その浜松ホトニクス(株)との共同開発がすすみ、メーカーはMPPC(Multi Pixel Photon Counter)として市場に出した。従って、常温で光の個数を数えるセンサーの開発は大きな進展と成果をあげた。これを用いてシンチレータとタングステンからなるカロリメータの製作とビームによるテスト実験を行った。 いままでに類をみない小型のシンチレータ(1cmx4.5cmx0.3cm)を最小測定単位として468個からなる電磁シャワーカロリメータを製作した。これをDESY研究所において性能テスト実験を行い、その解析を行って、種々の会議で発表した。現在論文作成中である。
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