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2005 年度 実績報告書

元素選択性のない室温高密着コーティング法の高機能化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17340086
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

菅井 勲  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (80150291)

研究分担者 武田 泰弘  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 技師捕 (70391745)
小柳津 充広  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 技師 (30391717)
キーワードコーテイング / クロム、膜 / 炭素膜 / 密着性
研究概要

平成17年度は,1)高圧ガス中でのコーテング実験をするため高圧実験容器の製作、2),その装置を用いて各種ガスに於ける耐放電開始電圧(最大印可電圧)の測定、3)、高圧空気下での金属クロムと炭素粉末についての第一回目のコーテング試験を行った。
高圧容器は内径22cm,高さ33cm,肉厚15mmの円筒型の透明アクリルから成り、底板と上蓋は厚さ10mmのSUS-304のステンレスで、その溝にO-リングを入れて両端をボルト締めし気密にした。本高圧容器は最大15気圧までに耐えられる設計にした。
その高圧容器に真空排気系弁、高圧ガス導入口弁、直流・交流高圧印可電極、それに気圧計を取り付けた。
高圧容器について真空漏れ、最大12気圧までの高圧ガス漏れテストをし、その結果、実験道具として12気圧まで安全に使用できることを確認した。
次に、高さ10mmの絶縁ガラス管の両端を直経30mmのアノードとカソードの金属電極板で密閉にした容器からなるコーテング器具を入れてサンプル粉末なしでの希ガスのヘリューム、ネオン、アルゴン、それに反応性ガスとして窒素、酸素、それに混合ガスとして空気ガスのそれぞれの直流印可高圧による耐放電開始電圧を測定した。
この測定から、例えば、空気ガスの場合い、3気圧では最大24kVまで耐放電特性があることを見出した。
次に、平均粒径60ミクロnn、純度99.98%)のクロム金属粉末を用いて、20kVの印可電圧に於ける空気の大気圧から最大12気圧までの一定時間に於けるコーテング厚さ(ug/cm2)を調べた。その結果、驚くべきことに大気圧に近い、2〜3気圧の間で最大を示した。この時のコーテング基板は厚さ0/5mmの銅板を使用した。クロムの色は通常は灰色のメタル色であるがコーテングしたクロムは紺碧の色を呈し、表面は滑らかであった。併せての粒径15ミクロンの非金属炭素粉末は5気圧の空気圧下でのコーテングテストも行った。コーテング色はクロムとは反対に光沢のあるメタル色を呈し、表面は極めて滑らかであった。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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