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2006 年度 実績報告書

ハーフメタル強磁性単結晶薄膜のスピン分解電子状態

研究課題

研究課題/領域番号 17340112
研究機関広島大学

研究代表者

木村 昭夫  広島大学, 大学院理学研究科, 助教授 (00272534)

研究分担者 生天目 博文  広島大学, 放射光科学研究センター, 教授 (10218050)
喬 山  広島大学, 放射光科学研究センター, 教授 (80322238)
島田 賢也  広島大学, 放射光科学研究センター, 助教授 (10284225)
佐藤 仁  広島大学, 放射光科学研究センター, 助教授 (90243550)
澤田 正博  広島大学, 放射光科学研究センター, 助手 (00335697)
キーワードハーフメタル強磁性体 / スピン分解光電子分光 / 分子線エピタキシー / 放射光ビームライン
研究概要

本研究は広島大学放射光科学研究センターにおいて,分子線エピタキシー(MBE)法を用いて,完全スピン分極(ハーフメタル)電子状態を持つとされる充填ホイスラー型強磁性合金単結晶薄膜を単結晶基板上に作成し,スピン分解光電子分光により,スピンに依存したバンド構造の解明を行うことを目的としている。
蒸着ガンを用いてコバルト磁性超薄膜を作成し,スピン角度分解光電子分光の「その場」測定に成功し,スピンに依存したバンド構造を明らかにすることが出来た。特に,世界で初めて負にスピン偏極した表面特有の電子構造を観測した。この様な表面電子状態は磁気トンネル接合素子が示す磁気伝導現象の理解には不可欠である。
また,fccFe超磁性薄膜についても実験を行い,世界に先駆けて,スピンに依存した電子構造を解明した。本研究では,電子構造の波数依存性についても測定し,これまで決着の付かなかったFe 3dのスピン交換分裂したバンドを特定することに成功した。
軟X線および硬X線放射光を用いてハーフメタル強磁性体と予言されている充填ホイスラー型強磁性合金Ru_<2-x>Fe_xCrGe, Co_2MnSiについてバルク電子状態を明らかにした。
上記の成果を,パリ(フランス)で開催された,ヨーロッパ表面会議で成果発表を行った他,多数の国内会議で成果発表を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Electronic structures of Fe3-xVxSi probed by photoemission spectroscopy2006

    • 著者名/発表者名
      Cui Yitao
    • 雑誌名

      phys.stat.sol.(a) 203・11

      ページ: 2765-2768

  • [雑誌論文] Electronic structure of ternary ferromagnetic compounds MnAIGe and MnGaGe2006

    • 著者名/発表者名
      Akio Kimura
    • 雑誌名

      phys.stat.sol.(c) 3・8

      ページ: 2791-2795

  • [雑誌論文] Ti 3d Orbital Change Across Metal-Insulator Transition in Ti_20_3 : Polarization-Dependent Soft X-ray Absorption Spectroscopy at Ti 2p Edge2006

    • 著者名/発表者名
      Hitoshi Sato
    • 雑誌名

      J.Phys.Soc.Jpn 75・5

      ページ: L53702

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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