研究課題/領域番号 |
17340129
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山岡 耕春 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70183118)
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研究分担者 |
渡辺 俊樹 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (50210935)
佐伯 昌弘 東京理科大学, 理工学部, 助教 (70385516)
國友 孝洋 静岡大学, 理学部, 客員准教授 (40234463)
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キーワード | 固体地球物理学 / 自然現象観測・予測 / 地震 / テクトニクス / モニタリング / 物理探査 |
研究概要 |
平成18年度までに、震源の移設と基礎的な稼働実験、および周辺のHi-net観測点による信号強度の調査を終了した。 平成19年度には、以下の研究を行った。 (1)フェイズドアレイ震源の稼働実験については、前年度までに設置を完了した震源を長期運転可能になるように整備を実施した。震動装置運転に伴う周辺装置の震動の抑制、冷却・潤滑用オイルの汚れの原因究明と対策を行った。稼働中に潤滑油に鉄粉が混入する問題および異音がする問題などが発生したが、名古屋大学理学部装置開発室の協力によって解決し、年度の後半からより現実的な運転のための整備に入った。具体的にはPCを用いた制御装置のパラメータ調整などを実施した。本年度のかなりの時間は、この作業に費やした。 (2)ダブルアレイ効果の検証実験および(3)長期連続運転による時間変動検出については、地震計設置のための申請手続きに若干手間取り、平成20年の2月より3ケ月間の予定で第1回目の実験を開始した。実験は、2台の震源の中心周波数をずらして同一帯域のFM変調によって運転し、観測後に様々な干渉を作り出せるように考慮した。観測点は震源を取り巻いて1km程度離れた場所に8台設置した。実験に先立ち、観測点配置の検討およびアレイにより期待される干渉パターンなどをシミュレーションして、観測の設計を行った。報告書執筆段階では、観測は順調に進んでおり、観測データについては今後解析を行う予定である。
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