研究課題
システム関係前年度に開発したデータ収集システム(電話回線またはLAN利用の遠隔伝送)の運用テストを行った。テストの結果、様々な不具合が見つかり、これらの修復にかなりの時間をかけた。可能な場合は、RS232C-光ケーブル変換方式を採用する予定で現在テスト中。この方式に今の所不具合は発生していない。観測関係鋸山、筑波、安房小湊(2点)、韓国Tegeon(別途予算)に観測点を設置し、電話回線またはLANを利用して新しいデータ収集を開始した。共同研究者は全て地震研究所のアクセスサイトからこれらのデータにアクセスできる。また現在、油壺、東大本郷敷地内、東工大長津田敷地内に観測点を設置する準備を進めている。データ関係現在、1日1度、地震研究所から各観測点のデータを収録し収録システムに蓄積中。各観測点で音波脈動が観測されている。他と比べて鋸山の脈動は明らかに小さく、東京湾の波浪は余り脈動を励起しないのかもしれない。ノイズ解析を行い、新型収録システムにおいて周波数が5倍高いレファレンスクロックに置き換えたが、期待通り5倍近い分解能の向上を確認した。鋸山-筑波の記録の間には興味のある周波数領域で殆ど相関が見られないことを見出し、相関解析を可能にするには、観測点密度をもう少し上げる必要があるとの結論を得た。現在、この結論に基づき観測点を変更をして、新たな観測点を設置しつつある。論文成果本研究に直接関係する論文3篇を国際誌に発表した。
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J.Geophys.Res. (in press)
Geophys.J.Int. 168
ページ: 315-331
Geophys.Res.Lett. 33, L24306
ページ: doi:10,102-2006GL0279