研究課題
基盤研究(B)
本課題は、北西太平洋で発見された若い海底火山(プチスポット火山)の形成過程解明のために、平成17-19年までの3年間、地質学的・地球物理学的調査、陸上での試料分析・データ解析という総合研究を実施した。各年度の成果は以下の通り。平成17年度:「しんかい6500」による潜航(首席:平野)によって、新たに2つの小海丘がプチスポット火山であることを発見し、同支援母船「よこすか」および「かいれい」単独航海(首席:阿部)によるシングルチャンネル(SCS)地震波構造探査、両航海におけるOBEM設置・回収、HF-PCによる地殻熱流量測定を実施した。平成18年度:「かいれい」(首席:中西)による同海域地形・重磁力SCS地震波構造探査。平成19年度:同火山周辺に発生している海洋プレート内地震の震源決定の為の海底地震計3台設置、さらに広域の上部マントル電気伝導度構造決定の為の海底電位磁力計3台を設置、前年度より引き続き海底地形・重磁力測定を行った。また地殻熱流量測定を実施し予察的データを得た。さらに10月「しんかい6500」潜航調査にてマントル捕獲岩採取に成功した。また別の海域にて新たなプチスポット火山を発見した。この間、プレスリリース2回を含む、国内外の学術誌、学会での発表を行った(研究発表の項参照)。そのうち、Fujiwara et al.(2007)GRLに掲載。American Geophysical Union(AGU)のニュース誌(EOS)のhighlightに取り上げられた。さらに、堀IODP統合国際深海掘削計画へ、プレポーザルを提出(718-Pre:Hirano et al.)。引き続き調査を実施するために、平成19年度にも深海調査研究公募に応募し、「よこすか単独」航海(平成20年度7-8月)採択された。
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すべて 雑誌論文 (36件) (うち査読あり 10件) 学会発表 (70件) 備考 (8件)
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