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2006 年度 実績報告書

原始太陽系を形成した炭素質物質と鉱物の解明を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 17340157
研究機関茨城大学

研究代表者

野口 高明  茨城大学, 理学部, 助教授 (40222195)

研究分担者 中村 智樹  九州大学, 理学研究院, 助教授 (20260721)
木村 眞  茨城大学, 理学部, 教授 (20142226)
キーワード微隕石 / 表層雪 / 南極 / 放射光X線回折 / 放射光マイクロCT / TOF-SIMS / TEM / FIB
研究概要

(1)南極のとっつき岬周辺の裸氷帯の氷を融解ろ過して得られた細粒物質から4年以上かけて集めた約3500個の微隕石を再度詳細にチェックして,エンスタタイトホイスカとよく似た形態の細長い微粒子を表面に持つ微隕石を発見した。このうちひとつをFIBを用いて薄化および取り出しを行い,TEMで観察した。この細長い粒子はa軸に伸張し,斜方エンスタタイトと単斜エンスタタイトの単位格子スケールの互層からなり,ホイスカであった。残りを硫黄包埋し超薄切片を作成した。GEMS的物質が見出された。化学組成,X線回折に基く主要相の同定結果,元素マッピングによってGEMSであることを明らかに出来た。過去にも無水惑星間塵が地球に落下してきたことを明らかにできた。また含まれる炭素質物質の元素組成と炭素及び酸素のELNESを測定した。窒素については検出することが出来なかった。
(2)ドームふじ基地付近の表層雪から発見した約50個の微隕石の全てについて,放射光X繰回折と放射光マイクロCTを行った。これらの結果を総合すると,氷からの微隕石と異なり,表層雪からの微隕石は,大気圏突入よりも前から無水鉱物の集合体であるものを約20%含むこと,含水微隕石も15%含む。前者の存在度は氷に比べて20-50倍であり,後者でも15倍程度である。こうした特徴は明らかに氷からの微隕石と惑星間塵の中間的な特徴を雪微隕石は持っていた。こうした結果は世界始めてである。また,CTの結果は含水のものでもPorosityの高いものがあることを示している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Multiple Formation of Chondrules in the Early Solar System : Chronology of a Compound Al-rich Chondrule.2007

    • 著者名/発表者名
      Akaki, T., Nakamura, T., Noguchi, T., Tsuchiyama,A.
    • 雑誌名

      Astrophy.J. 656,Pt.2

      ページ: L29-32

  • [雑誌論文] Bulk mineralogical changes of hydrated micrometeorites during heating in the upper atmosphere temperatures below 1000°C.2006

    • 著者名/発表者名
      Nozaki, W., Nakamura, T., Noguchi, T.
    • 雑誌名

      Meteoritics Planet.Sci. 41

      ページ: 1095-1114

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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